銀幕血涙鉄拳

先日。
地上波TV放映2度目の
シン・ゴジラ」鑑賞。
映画館で見た2回と
合わせて通算4回目である。
人一倍、飽きっぽい
不肖キツネにしては
実に珍しいことじゃ。
内容については
さまざまな解釈があろうが、
この作品は戦後70有余年、
いまだ国の存亡を自力で
「決められない」日本を
実によく風刺しえている。
ゴジラとは。
日本民族における
土着的無意識の闇。
長らく抑えに抑え続けてきた
それがついに噴出顕現した
象徴とも受け取れる。


幾多の苛烈な攻撃にも
ビクともせぬ執拗さに
昨今の隣国を重ねる
向きもあろう。
このまんま
国民の鬱屈と憤懣を
放置し続けてると、
ゴジラが出現するよ。
いや。
すでに。
象徴的には出現している。
我らの血涙。
民族のDNA。
怒りの鉄拳として。


しっかし。
さっすがに1年の疲れが
ドドッと出てきたわい。
連日の金縛りに四苦八苦。
盟友ソラ君
(安定剤Solanax)の
助けが欠かせない。
首も背中もバッキバキの
ゴッリゴリ。
で。
久々にマッサージへ。
施術後タイミングが
合ったので
遅ればせながら
ボヘミアン・ラプソディ
を見る。


クイーンは偉大だ。
音楽史上に燦然と
輝くロックバンドで
あるのは間違いない。
世代的に彼らの
活躍をリアルタイムで
見知っている身としては、
演奏シーンで流れる
全曲を知っている。
全曲を歌える。


ただ。
当時の不肖キツネは
どっぷりファンでは
なかった。
正直。
クイーンって
不良じゃないんだよ。
「やさぐれ感」が
足りないんだよ。
ヤバくないんだよ。
もっちろん。
類いまれな音楽性を
持つバンドであるが。
全曲知ってる、
全曲歌える映画としては、
少し前に見た
「さらば青春の新宿JAM
THE COLLECTORS」に
より思い入れがあるわ。
あくまで個人的嗜好だよ。
あしからず。