古野光昭3@上町

jazzydays2007-08-24

ちょっと前。
毎日おいしそうな
「お通し」の写真を
ブログに載せている
バーをネット上で見つけた。
http://ameblo.jp/49diner
場所はマイ縄張り=馬車道
こりゃあ行くしかなかろう。
で。
昨晩チラッと寄ってみた。
いまどきリーゼント(!)の
マスターは燻製の達人。
お手製の合鴨スモークに
生バジルの香り高いカプレーゼ、
う、う、う、うめーっ。
夕方まで何も食わずに
出かけた甲斐がありました。


その後。
舞台は同じく馬車道
上町63(かんまち63)へと移動。
今回のパーソネルは。
他ではめったに聴けない
スペシャル・エディションだよ。
ベース、古野光昭。
ピアノ、秋田慎治。
ドラムス、安藤正則。
ぐおおおおおおおお。
さっすがだね、マスター。
常日頃から。
「ウチは高田馬場の某店or小岩の某店と
 同じコトはやりません!」
と言ってるだけのことはある。


この顔ぶれで
禁断の錬金術が起こらぬワケがない。
バカテク3人衆が
ジャズ、ロック、演歌(!)、ブルース、
んもう。
何でもアリ!
とどまるトコロを知らぬ混沌ワールドを
これでもか、これでもか、
と繰り広げてくれちゃったよ。


国宝・古野光昭のベースは
単なるリズム楽器の枠を軽々と超え、
咆哮し、跳躍する。
かと思えば。
しっとり、しみじみ
メロディーを歌い上げる。
秋田慎治の毎度おなじみ、
硬質で透明感に満ちた
ピアノは格別にスウィンギー。
ふと、ラグタイムっぽい香りが漂い、
20〜30年代アメリカにでも
タイムワープした気になる。
そして。
安藤正則の
「どうだ、文句あっか!」
「どっからでも
 かかってきたまえ!」的な

パワフル・ドラミングには今回も脱帽だ。
が、決して力まかせなプレイではない。
この人のブラシワークの美しさには、
いつも目を見張ってしまう。


えっ?
また感動に打ちふるえて
泣いたのかって?
いやいや。
最初から最後まで
楽しくって楽しくって
笑いっぱなし。

客席も気心の知れた仲間ばかり。
演奏の恐るべき精度・集中力と
アットホームな空気、
両方を一度に味わえた
ぜいたくな夜であった。


画像は所蔵カメラ虫干しシリーズ。
コンタックスが世に送り出した
コンパクトカメラの
究極&最終兵器T3。
(フード装着バージョン。)
発売直後に野毛の老舗カメラ店「O」にて、
「清水の舞台」気分で購入。
ええ、ええ。
そりゃあもう。
フトコロにガツーンと響いたぜ。
それでも。
このカメラで何千枚、撮ったことだろう。
昨晩めでたく。
久々のカムバック。
これからも折にふれ、
復活させる予定。