横濱 jazz promnade その1

秋の風物詩、毎年恒例、
横濱ジャズ・プロムナード第一日目。
なのに。
朝の寝覚めは最悪。
さては。
昨日の"勤勉"がたたったか?
しかし。
年に一度の大イベントだ。
這ってでも行かねば。
最初のハコは上町63(かんまち63)。
ものすんごく可愛らしい店だから、
早く席を確保しないと、
2時間以上、立ちっぱなしになってしまう。
急げ急げ。


開演30分前には無事、店について着席。
ウーロン茶を注文し(このアタクシが!)、
古野光昭トリオを聴く。
パーソネルは。
ベース、古野光昭。
ピアノ、堀秀彰。
ギター、吉田智。
ベテラン・リーダーと若手二人の組み合わせ。


はぁぁぁあああ。
古野氏、素晴らしすぎる。
実は私、この方のLIVEはお初。
以前、ジャズ酒場"佐和"の極悪料理人G氏に、
「ええっ? keikoさん、古野さんを聴いたことないの〜?」
と呆れられたんだよ。
はい。呆れられた理由が
本日、よっくわかりました。
単に凄腕なんてモノじゃない。
その強烈な指さばき。
国宝です。


そして。
久々に聴いた"ほりぴょん"のピアノ。
やっぱりコイツは天才だ。
放っといたら、ナニをやらかすか
わからん魅力を持っている。
ギター吉田氏も、今日がお初。
何の打ち合わせもなく、曲目も未定のまま
(古野氏いわく「ジャズの醍醐味」)発進した
LIVEだったが、この人は「Speak Low」から
ノルウェイの森」まで、
何でもバリバリこなしてしまう。


いやはや。
第一日目の幕開けから、
質が高い高い高い。
ところが。
1st set 半ばで、背中と腰の
「コリ」と「張り」が、
どうにも我慢できなくなってしまった。
こんな素晴らしいLIVE、
当然、2nd set まで聴きたい。
いや、聴くべきだ。
でも。苦しい。
しばらく席に座ったまま、
迷っていたのだが、
30分の休憩時間も耐えられそうにない。
で。泣く泣く店を後に。


通りに出るなり、関内駅前の
マッサージ処に予約の電話を入れる。
とほほほほほほほ。
指圧師さんに、
「一体どうしたら、こんなに???」と
絶句されるほどの「コリ」と「張り」。
それでも、30分コースが終わる頃には、
だいぶ体は楽になっていた。
その後、近くのラーメン処にて早めの晩飯。
ふだん小食な私が珍しく、
チャーシュー麺を完食。


よっしゃあ。
エネルギーを充填し、向かうは情文ホール。
エルヴィン・ジョーンズ・トリビュート・バンド
(E.J.T.B.)を聴く。
パーソネルは。
太鼓の珠也(本田珠也)。
エレベのゴリちゃん(荒巻茂生)。
アルトのイノちゃん(井上"JUJU"博之)。
エレキはイズミ(和泉聡志)。


私が心から愛する男衆!
それぞれ、別々のバンド(荒巻BAND、SAXOPHOBIA、
サブカルフェア、Lupintic Five等々)で
ずっと聴いてきた彼らが、
リーダー珠也氏のもと、一同に介したのである。
感無量。
曲目はエルヴィン・ジョーンズゆかりのミュージシャン、
ジョー・ファレル、ジミー・ギャリソン、
デイヴ・リーブマン等のナンバーから、
ヤン・ハマーまで。


しょっぱなから、異常な飛ばしっぷりに、
席を立つ客チラホラ。
いいさ、いいさ、行くがいい。
いや、逝くがいい。
私の大事な宝石箱とも言うべき、
このバンドが奏でる音色を
理解できんヤツらは、
とっとと失せやがれ。


JUJU氏のアルトを聴くのは今日が初めてだ。
SAXOPHOBIAで見せるキッチリしたアンサンブルとは
全く異なり、奔馬のようなワイルド・プレイ。
きゃぁああぁああぁ。
荒巻氏のエレキ・ベースも初めて聴いたが、
カッコよすぎて、ラク目まいがするぜ。
キ○ガイ・ギタリスト、イズミは今宵も絶好調。
毎度おなじみ、超ヘヴィー級・珠也氏のドラムスも、
地鳴りのごとき響きでホールを揺らす。


プレイ中は全員、すごくイイ表情。
ふだんは滅多に笑顔を見せない珠也氏が、
LIVE終了時に見せた会心の笑みが印象的だった。
惜しむらくは。
演奏が1時間程度と短かったこと。
また絶対に聴きに行くぜ!


さて。
明日の第二日目。
ジャズのイベントなのに、
フラメンコ(タンゴ?)な格好をしてるヤツを
お見かけになったら、それがアタクシです。