その名は野瀬泰申(のせ・やすのぶ)。
彼こそは。
食品サンプル考現学、
食品サンプル民俗学、
食品サンプル文化人類学、
すべてにおける
第一人者であろう!
食品サンプルの発祥、歴史、
日本各地におけるメニューの特色を
ストーカーさながら(!)の
しつこく粘っこい観点で、
存分に筆をふるっているのが以下の2冊。
- 作者: 野瀬泰申
- 出版社/メーカー: 旭屋出版
- 発売日: 2002/05
- メディア: 単行本
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- 作者: 野瀬泰申
- 出版社/メーカー: 三五館
- 発売日: 2001/03
- メディア: 単行本
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彼の著書さえ読めば、
明日からアナタも私と同類、
晴れて「食品サンプルおたく」の
仲間入りよっ!
えっ?
誰も手を挙げないんっすか?
こーんなに面白いモノ、
めったにないのにさ〜。
ちょっと長くなるが、
野瀬氏の文章を引用しよう。
(ちなみに彼の本業は新聞記者だ。)
≪私は無趣味な人間である。
ゴルフというのをやったことがない。
ガーデニングにもなんとなく興味が沸かない。
碁は若いころ少しやったが、
今はまったく打たない。
山登りは疲れるからしない。
クルマの免許さえ持っていない。
自転車は必要がある時以外は乗らない。
カラオケは知らない人に聴かれるのがいやだから、
付き合いを除いては歌わない。
料理は下手だから作らない。
仕事は趣味ではない。
不器用なので工作関係はしない。
泳がない。
走らない。
持ち上げない。
ダイエットしているのであんまり食べない。
酒とたばことうたた寝は趣味とは言えない。
そんな私にとって、気がつけば
ついつい没頭しているものがひとつだけある。
食品サンプルを観察して回ることである。
そう、食堂や中華屋さんやレストランなんかの
前のガラスケースに入ったあの食品サンプルを
じっと見つめる。それが趣味である。
自分でも、恥ずかしい趣味だと思う。
大の大人が真剣にすることではないとも思う。
だが、私はついつい観察してしまう。
ついでに店の前に出されたメニューもじっくり読む。
貼り紙も見逃さない。
時々写真に撮る。
その結果、よその店のスパイと間違われることがある。
追いかけられたことはないが、
「あっち行け」ぐらいのことは
言われた経験を持っている。
ではなぜ、私はそんなことをもう10年も
続けているのだろうか。
それはね、面白いからですよ。
とっても、とっても、
面白いからに決まってるじゃありませんか。≫
きゃははははははは。
最高!素敵すぎ!惚れ惚れ!
そうなのよそうなのよ。
食品サンプルって、
面白くって面白くって、しょーがないのよ。
サンプルを観察することで、
日本の「地方食」の分布・特色を
把握できちゃったりもする、
とっても、とっても、
深〜い世界なのよ。
画像は当然、食品サンプル・シリーズ。
コブラのごとく鎌首を持ち上げるミートソース。
不敵なツラ構えですこと。