美しき狂暴性

今年初の名古屋。
と言っても。
何十回目。
こたびの目的は
べーシスト池田芳夫率いる
DADAの丸1年ぶりのライブ。
リーダーが御年77歳、
喜寿と知って急遽、
名古屋行きを
決めたのであった。
関東で聴けないワケじゃない。
が。
荻窪である。
不肖キツネが都内で最も
苦手とする中央線沿線
というのみならず、
片道2時間。
そんだけありゃあ、
名古屋に着いちゃうワケよ。


ハコは常宿から歩いて
10分あまりの
老舗ラブリー。
パーソネルは。
ベース、池田芳夫。
アルトサックス、奥野義典。
テナーサックス、河村英樹。
ドラムス、 江藤良人。


情動。
脈動。
飛翔。
咆哮。
アグレッシブ。
エモーショナル。
美しき狂暴性。
リーダー池田芳夫、
喜寿なんてウッソだろ、
の炸裂するリズム。
正直。
「聴き納めになるんじゃ...?」
などと要らぬ心配をしていた
自分をブン殴りたい。
これこそ。
ロケンローってもんだぜ。
ジャズなのに
ヘッドバンギングを誘う
バンドはそうそういない。


池田氏
あと80年くらいは
やるそうなので、
古ギツネ負けぬよう
生き延びたいと
思うでござる。
笑顔の「また来年!」
に送られ店を後にした。
うん。
また来年。
ここで会おう!