DADA@ルースター

jazzydays2009-07-12

ベテラン・ベーシスト、
池田芳夫 率いる DADA。
彼らを聴くのは
これが3度目になる。
足かけ3年。
ってこたあ。
年に一度のペース!
前回は。
何と名古屋まで
遠征して聴いたんだよ。


極端にLIVE回数が少ない
幻のユニット。
野性と知性のメルティング・ポット。
凄絶かつ繊細。
原始と未来の融合。
パーソネルは
私にとって
まさに理想中の理想である。


ベース、池田芳夫。
アルト&ソプラノサックス、
緑川英徳(みどりかわ・ひでのり)。
テナーサックス、河村英樹。
ドラムス、江藤良人(えとう・よしひと)。


アンコールの
「Night Has a Thousand Eyes」
以外はすべて池田オリジナル。
フリージャズ?
前衛?
ジャズロック
ブルース?
能書きはどうでもよろしい。
高度で緻密。
だが。
決して難解ではない。
瞬間瞬間に
音が創造されていくのを
目の当たりにする愉悦。


高音から低音を
自在に駆け巡り、
聴く者の脊髄を
容赦なく震わせる
河村英樹のテナー。


ミドリーヌこと
緑川英徳
とどまるところを知らず
飛翔しまくる
ソプラノは圧巻の一言。
気づけば。
ぼろぼろ涙が
流れ出て
目が真っ赤。
ちっくしょー。
また泣かされちまったぜ。


ドラマー江藤良人は
やっぱりタダモノではない。
もう何十回、
彼の演奏を聴いてきたか
数え切れないほどだが、
つくづく圧倒される。
その繊細さ。
敏捷さ。
力強さ。
歌心。


リーダー池田芳夫
自らいわく。


「久しぶりのDADAバンド、
 楽しくってしょうがない!」


それじゃあ。
もっともっと
やりましょうぜ。
月イチなんて
ゼイタク申しません。
せめて。
春夏秋冬、
季節ごとに一回。
ねっ?



河村英樹と昔からのファンH隊員。


ルースターには
このたび初めて足を運んだ。
私好みのブッキングが
やたらと多い店で、
前々から気になってはいたのだが、
いかんせん荻窪は遠い。
いやぁ。
予想してた以上に
素敵な店だったわよ。
近隣住民の皆さんが
うらやましいぜ。



ニョッキのジェノベーゼ


マスターの
アントニオ・ロマーリオこと
佐藤ヒロオ氏とは
裏ブログ上で
交流があったせいか、
初対面の気がしない。
彼の半生記、
荻窪ルースター物語」は
ナマ演奏を愛する
すべての人に
読まれるべき
名著である。


荻窪ルースター物語―ライブハウスのつくりかた

荻窪ルースター物語―ライブハウスのつくりかた


以下、思わず
胸が熱くなる部分を
ちょこっと抜粋しよう。


≪CDもいいですが、
 ジャズは絶対に生演奏を聴くべきです。
 しかも狭いライブハウスで聴くに限ります。
 大きなホールでは楽しさは半減します。≫


≪ただ居酒屋にバンドがいるだけではだめ。
 お店全体がここはこういうお店ですよ
 という雰囲気をあからさまに
 出している必要があるのです。
 それでいて、「こりゃ楽しいね」
 と思っていただかなければ失敗です。
   (中略)
 私は死ぬまでに日本を
 第2のニューオリンズにしたいのです。
 自分の力だけでは当然無理ですが、
 日本を生演奏天国にするには
 まず誰かがやらなくてはなりません。
 で、それをみんなが真似してくれればいい。
 そう思っているのです。≫


≪根本は生演奏です。
 しかもそれは一部のマニアにしか
 届かないものではもったいない。
 生演奏は大衆の文化であったはず。
 もう一度リセットしてやり直しです。
 さあ、世界に誇れる日本のライブハウスを
 みんなで作ろうではありませんか。≫


おまけ。
何とロマーリオ氏も
例の海王星仲間であった。
http://d.hatena.ne.jp/jazzydays/20090709
こ、これは一体。
どうしたことか。
下記の2名もそうなのよ。
しょーがねー。
腹くくるか。



両手に花(?)。極悪ロックバンド Nightmare Come True。



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