Break The Ice!

倫敦トンボ帰り無事終了。
短かったが中身は
濃縮エスプレッソ。
おどろおどろ。
コッテコテ。
高カロリー。
お腹いっぱい。
ごち。

行きの機内では
珍しく本を読んだり
映画を見たり
音楽を聴いたり。
いつもなら
めったにやらないんだが、
今回はわりと元気だったので。
結果はいずれも大当たり。

まずは本。
日本滞在の長かった
イギリス人ジャーナリストが
「ヨソ者」の観点で
本国を語ったエッセイ。
ピリッと皮肉が効いていて
読みながら何度も笑える。

「イギリス社会」入門 日本人に伝えたい本当の英国 (NHK出版新書)

続いて映画。
不肖キツネ、
昔っから
小粋でヒネリの効いた
フランス映画が大好物なのねん。
今回機内で久々に
珠玉の小品ってのを堪能したわい。
人生にくたびれたバツイチ５０男と
婚約者がいながら満たされない若い女。
タンゴ教室で出会った二人が
徐々に惹かれ合っていく過程が
まるで十代の若者たちのようで
初々しく甘酸っぱく切ない。
本国では半年も
ロングラン上映が続いたとか。
オトナ向けの
ほろ苦ファンタジー佳作。

愛されるために、ここにいる [DVD]

最後に音楽。
いやあ。
この人の新作をANA機内で
聴く日が来ようとは。
何とめでたい。

ハクエイ・キムこと
金伯英のソロ新作
「ブレイク・ジ・アイス」。
硬質でソリッド、
張りつめた音の連鎖は
文字通り氷のきらめきに似て
実にこの季節向き。
軽やかに飛翔する高音部と
どっしり重量感を湛えた低音部との
対比が素晴らしい。
ジャズのピアノソロが
ここまで気持ちよく
「ろけんろー！」
してくれちゃうと
またぞろ怒濤のJazzy Daysに
戻りたい気がしちまうぞ。
タイトルも氷をブチ割れ！と
ろけんろー！してます。
文句ナシに太鼓判。

ブレイク・ジ・アイス(初回限定盤)(DVD付)

右上の画像は
渡英時の命綱２点。
ロンドン市内の「Suica」こと
オイスターカードと
モベルの携帯電話。
今回も本当にお世話になりました。
つくづく文明の進歩はスゲーわ。