昨日の続き。
クラシック海賊盤で
私が最も多く
買い求めたのは
クラウス・テンシュテットと
ルドルフ・ケンペ。
どちらも東独出身の指揮者。
惜しくも彼らのナマ演奏には
ふれることが
できなかった。
もし。
テンシュテットの
マーラー2番「復活」と
ケンペの
ブラームス1番を
目の前で聴けたとしたら。
会場に着いた時点と
去る時点では
全く違う人間に
生まれ変わったような
衝撃を味わったことと思う。
音質の悪いCD-Rの数々が
そこまで感じさせるほどの
起爆力を秘めているのだ。
テンシュテットについては
以下の書籍と
過去のブログを
参照されたい。
http://kbookshelf.blog43.fc2.com/blog-entry-11.html
http://d.hatena.ne.jp/jazzydays/20081118
http://d.hatena.ne.jp/jazzydays/20060605
- 作者: ノーマンレブレヒト,Norman Lebrecht,河津一哉,横佩道彦
- 出版社/メーカー: 文芸春秋
- 発売日: 1998/12/10
- メディア: 単行本
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ケンペについては
書きたいことが
ヤマほどあるけれど。
また別の機会に。
- 作者: 尾埜善司
- 出版社/メーカー: 芸術現代社
- 発売日: 2000/12/04
- メディア: 単行本
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とにかく。
彼のブラームスは絶品よ。
生命力に満ち満ち、
人間味にあふれ、
温かく切なく
歌心いっぱい。
「血の通った」ブラームス。
下記は名盤中の名盤。
(海賊盤ではありませぬ。)
- アーティスト: J. Brahms
- 出版社/メーカー: Harmonia (Generic)
- 発売日: 1996/01/01
- メディア: CD
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テンシュテット、
ケンペ、
コーガン、
ギレリス、
フェドセーエフ、
スピヴァコフ、
トレチャコフ、
ジューコフ、
フリッチャイ、
アンダ etc.,
私が猛烈に
磁力を感じる
クラシック演奏家は
圧倒的に
旧社会主義圏出身が多い。
かつての神なき国々。
しかし。
ここでソ連時代の
代表的作曲家、
ハチャトゥリアンの
セリフを借りよう。
「私にとって作曲することは
祈るようなものだ。
作曲する時の私は
恍惚状態にある。
そして聞こえてきたものを
書くのだ。」
- 作者: 寺原伸夫
- 出版社/メーカー: ハンナ
- 発売日: 1998/12/10
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まさしく。
音楽の女神のささやきを
「お筆先状態」で
書きとめているようではないか。
神なき国にも
神は降り立つ。
すぐれた作曲家・演奏家は
本人が意識する、しないに
かかわりなく
皆一様にミューズの下僕。
つまりは。
音楽という手段を通じて
聖なる次元と
人間界とをつなぐ
憑子(よりまし)、
チャネラー的存在なのである。
おしまいに。
私信&謝辞。
かつて。
相鉄ジョイナス内の
クラシック専門店
新星堂ディスクインの
店長をつとめていらした鶴見さん。
そして。
伊勢佐木町の丸井にあった
ヴァージン・メガストアで
クラシックを
担当なさっていた吉田さん。
お二人とも
私の頼もしい先生でした。
どうかお元気で!