さよならソウル・キッチン

長年通った近所の蕎麦屋
平成限りで閉店。
最終日の前日、
フツーに行ってきた。
ラストだから
天せいろor鍋焼きなど
ドドーン!系も考えたが、
フツーにキツネ蕎麦。
YES!共食い上等!
味も常連客オンリーの店内も
いっつも通り。
いっつも通り会計。
店主夫婦に挨拶をして店を出る。
通りに出て。
しばらく歩き、
泣いてることに気づく。


ごっくごく。
フツーの町の蕎麦屋
蕎麦は機械打ち、
んが。
ボリュームたっぷり。
ココのツユがどんなにか
己の味覚を形成してきたことか。
海外で真っ先に恋しくなった味。
退院してまっすぐ向かう店。
完全に舌の基本なのよ。


父が43歳で早世し、
働かざるを得なんだ
母の味なんて
ほっとんど記憶がない
不肖キツネにとって、
この店こそは
ソウル・キッチンだった。
洗い髪、
濡れたまんまで行けた店。
最終日も
いつも通り
2杯目のレモンサワーが
黙っていても
運ばれてきた。


もう。
明日っからは
この当たり前がない不思議。
店の建物はそこにあっても。
フツーが
フツーじゃなくなる。
どんなにか
フツーが貴重であることか。
体力をなくし、
トシを重ね、
病を得て、
なおも生きている今。
ありがとう。
そして。
新たな御代を生きよう。
一緒に。

原点回帰

ザ・ロッカーズの復活、
奇跡のタイミング。
ふと思い立って
検索したその日が
ツアーのチケット
発売翌日だった。
さらには。
38年ぶりの新譜リリース。
還暦過ぎても陣内の声は
ちゃあんと陣内。
ただ。
さっすがに往年の
イキリ立った疾走感はない。
ファーストが今でも好きすぎる。
アナログのアルバム、
発売当時の帯の文句は
「このスピードについてこれるか!」
だったっけよ。


Rock'n Roll(特典なし)

Rock'n Roll(特典なし)

WHO TH eROCKERS

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ジャズやクラシックにも
相当のめり込んだけど、
やっぱり原点は
あのたたみかけるビート。
おかげで。
いまだにスローなバラードや
チープなラブソングが許せない。
我慢ならない。
ゲロ吐きそう。


白いゴハンは基本中の基本。
でも。
年柄年中、
毎日毎日三度三度だと、
たまには
ピラフやチャーハンや
炊き込み飯も
食いたくなるでしょ。
お腹いっぱいでも、
デザートなら入るでしょ。
そうよ別腹。


お笑い芸人の
十年愛プロポーズ美談に
涙する、
って(笑)。
その陰で彼が別の女を
自宅に連れ込んだら糾弾とか。
どんだけナイーブなんだよ。
とりあえず。
白いゴハンの存在は
保たれてんだろがよ。


信じない。
信じてない。
永遠の愛なんざ。
男女間のみならず、
親子間ですら。
んが。
そうね犬なら。
2回飼って2回送った経験上。
今から新たに迎えるには
もう遅すぎる人生だけど。

パンク文豪

日付が変わっちゃったけど。
4月23日はシェイクスピア
誕生日かつ命日。
文句ナシに史上最強の
天才劇作家&詩人ではあるが、
作品も人生も
ハッチャメチャに
パンクでジャズで
えげつなくって
三面記事的。
歌舞伎なら生世話物(きぜわもの)、
オペラならヴェリズモよねん。


こたびの統一地方選
我が国の首都においては
万年泡沫候補中核派
当選するなど、
たいへん香ばしい結果に。
服も口紅も真っ赤が
大好きな不肖キツネだが、
思想は別だ。


シェイクスピア作品では、
ジュリアス・シーザー」が
うつろいやすい大衆の心
衆愚政治のエッセンスを
これでもか、
これでもか、
と苦々しく描いている。



老い先 短いんで、
国防の最前線にありながら、
相も変わらず
赤い北の大地と
赤い南の島には生涯、
足を踏み入れることなく
終わるであろう。


言うまでもなく。
パヨク、
原発
フェアトレード万歳、
オーガニック狂信、
ベジタリアン&ヴィーガン
チープなスピ系、
何でもかんでも「アベガー!」族、
等々の渦巻く
都内某地域にも。
何せ。
史上最凶最悪元宰相を
当選させ続ける土地柄だ。


さようなら。
さようなら。
せっかくの
新たな御代、
令和に平成の生ゴミ
持ち越したくないのよ。
ありがとうは言わない。
せいせいしてる。
達者でな、
とも言わない。
さっさとくたばりやがれカス。

時代のレジ締め

書きたいこと、
言い残しておきたいことは
ヤマとあるんだが。
毎晩9時過ぎには
寄る年波で
ダウンしちまう昨今。
それに。
聞く耳もつヤツもいねえ。
いいか。
オレは伝説なんだよ。
ジャズ。
ロック。
クラシック。
シェイクスピア
三島由紀夫
寺山修司
右翼。
横浜。
横須賀。
卵巣がん
膀胱がん。
ミニスカ。


死んでっから
「あれも聞けばよかった、
これも聞いときゃよかった」
と吠え面かくな。
平成のうちにケリ、
なんだろうか。 
まるで駆け込みのように
続々巨星墜つ。
不肖キツネを構成する要素の
大部分は平成より昭和なんで、
そんなに時代への哀惜は
なかったんだが。


つい昨日。
19の頃っから通った
近所の蕎麦屋
店主の高齢を理由に
平成いっぱいで
店を閉めると知り、
ただならぬ喪失感。


いつか。
こんな日が来るとは
思っていた。
が。
いざ目前にすると
どうしていいのかわからない。
海外で真っ先に恋しくなった味。
2杯目のレモンサワーが
黙っていても出てきた店。
洗い髪、
濡れたまんまで行けた店。
マイ・ソウル・キッチン


蕎麦のみならず、
ラーメン、カレー、
海老フライ、とんかつ。
街のファミレス的存在だった。
しかも。
社長みずから毎日出前まで。
淋しいけれど、
お疲れ様でしたと
言うほかない。
時代のラスト、
レジ締め。


ノートルダムの火災は
実に不幸ではあるが、
これまた時代の変遷を
象徴している。
2011年2月。
東日本大震災に先立って起きた
ニュージーランドの大地震
その中心地の名はChrist Church。
まんま。
キリストの教会である。
よもや。
自分が水瓶座の時代を
観念のみならず実際、
目の当たりにできるとは
思ってもみなかったが、
もはや。
絶対的な神に支配された
魚座の時代は終焉なのだ。
詳細は拙著および
ユングの「アイオーン」をば。

ストリート古墳

名古屋初日の夜は
新栄のSunset Blueにて
「60s Trip Night」に参加。
衰えゆく体力を鑑み、
ほどよい頃合いで
引き上げるつもりが
やっぱりラストまで爆走。
音楽と踊りに集中するべく、
飲み控えたのが正解だった。
あらためて名古屋における
モッズ文化の高いクオリティに
感じ入ったわ。
なじみの顔ぶれも増えて
たいへん居心地よろしい。
ダンスフロアの平均年齢
ひっぱり上げまくり、
自信をもってバリバリ最年長だ。
どうだ。
あーっはっはっは。


翌日はさぞ
バテバテかと思いきや、
さほどダメージは大きくなく、
徳川美術館へ向かう。
入館するなり、
ものすんごい行列!
何かと思えば
刀剣女子の皆様である。
並ぶの大嫌いな不肖キツネ、
そそくさと常設展を
流しましたが、
見事なまでに男がいない。
ひょええええ。


大須のモッズ・ブティック、
ファブシックには滞在中、
毎日通って長話。
社長のタクちゃんが
大須にも古墳があるんだよ」
と教えてくれたので
早速、足を運んでみる。
おおお。
確かに。
商店街のハズレ、
演芸場の裏手に
どっかーん!と立派な円墳が。
何十回も大須に来てるのに
これまで全く知らなんだ。


ファブシックでは
いかにもツイッギーが
着ていそうな
オリジナルのアロー柄(矢印)
ワンピースをゲット。
しかも。
6.5cmも丈詰めを依頼。
同い年でコレを着倒せる
女がいたら来やがれ!
ってんだ。
どははははー。


ノートルダム
火災については
いろいろ思うところアリ。
ビッグネームの逝去は
なおも重なり、
改元を目前に
時代がギュギュッと
濃縮された感覚が
日増しに高まる。
ともあれ。
生きててよかった。
死ななかったおかげで
ブラックホール
画像を見られたり、
ロッカーズの復活に
立ち会えたりするんだよ。
ありがてえ。
ありがてえ。

タイムカプセル細胞

ちょいと前。
Twitter織田信長
フォローしたら
フォローを返してくれて、
たまにコメントすると
ちゃあんとリプライを
くれるんだぜ。
いんやあ。
スッゲー時代だな。
うわははは。
ただいま尾張名古屋。
えっ。
また名古屋。
はい名古屋。
ここんとこ
旅は名古屋オンリー。


冬並みの寒気が
前日まで居座り、
何を着て行くか悩んだが、
Gジャンで正解でありんした。
晴天に恵まれた1日目は
何はともあれ、
名古屋に来たら絶対に
参拝を欠かさぬ熱田神宮へ。


広大な境内は
神気に満ち満ち、
週末で大混雑の街中が
ウソのように清々しい。
いつ訪れても
現世御利益狙いの薄汚い
パワースポット・ブームの
影響がここでは感じられない。


そうそう、
それに。
信長公奉納の土塀が
しっかり力強く
残ってるんだよねえ。
参拝後は思い立って
何十年ぶりかで断夫山古墳へ。
熱田に来るたびに
いつか再訪しようと思いつつ、
先送りにしていたのだ。


多少迷いながらも無事、
現地に近づくと、
ふいに初訪問時の
感覚が鮮明に甦った。
おおお。
ココだよココ。
知ってる。
この道は歩いたことがある。
脳経由の記憶というより、
ストレートに体が覚えてる。
理屈じゃない。
オレは確かにココにいた。
たぶん。
前回来た時より昔、
今生の前も。
それにしても。
断夫山とは
不肖キツネにとって
何と意味深な名であることか。
過去は現在も未来も包含する。
時間は不可逆にあらず平行宇宙。
細胞は歴史を刻むタイムカプセル。

花冷えスープ

ブラックホールの撮影に
初成功&画像公開と聞き、
急遽リアルタイムで
世界同時会見の
ネット中継を視聴。
歴史的な瞬間を
同時に見ている人々と
気ままにコメントを
飛ばし合いつつ、
共有できることの
不思議そして幸せ。
つっくづく。
長生きはするもんだ。
ほんの十数年前からすれば、
マジSFの世界だよ。


新たな御代を待たずして
少なくない著名人が世を去り、
なおかつ、
こんなビッグニュースが
届けられることに
濃厚なミックスジュースの
ごとき時代の凝縮感を見る。
アクエリアン・エイジの入口、
=平成はインターネットの
進化抜きには語れない。
神の意義も象徴も変わる。
長らく天に耳を
傾けてきた人類は、
ついに天に向けて
声を発する時を迎えたのだ。


それにしても。
花冷えと呼ぶには
厳しすぎる寒の戻りが
こたえます。
んで。
がらスープに
ニラ丸々1把、
長ネギ1本、
市販の生餃子を投入し、
たーっぷりの
白コショウと共に
ハフハフ食らう。
熱々ホカホカうまー。
あっ。
いけね。
明日は美容院を
予約してたんだった。
まぁ夕方までには
ニオイも飛ぶであろう。
ぐひひ。