エンタメvs教材

jazzydays2018-11-10

小生意気な十代の頃。
フランス文学、
フランス映画は
いつも身近にあった。
サガンにカブれ、
意味もわからぬまま
ゴダールサルトルに憧れた。
米英のカルチャーが
年相応のエンタメを
もたらしてくれる一方、
背伸びに最適な教材は
フランスから訪れた。
当然。
フランシス・レイの音楽に
出会わぬはずがない。


数ある彼の名曲中、
特に好きなのは
「パリのめぐり逢い」と
「個人教授」。
洒脱、洗練、
などという陳腐な表現では
形容しきれない独自性。
匂い立つような
フランスっぽさ。
あんなメロディー、
飛んでも跳ねても
アメリカ人には
絶対に書けない。


ただ。
フランスでは
ロックがダメダメ。
文化の違いだ。
お互いサマよ。
そんでも。
ミシェル・ポルナレフ
フレデリック・フランソワなど、
フレンチ・ポップスが
まだまだヒットチャートに
ランクインする時代だったなあ。
(遠い目)。
天才作曲家、
フランシス・レイ
86歳にて没。
合掌。