さらば重力

思うに。
人でもモノでも
物理的に存在するナニかは
所有したとたん、
己も所有される。
重力の谷間に
引きずり込まれる。
男。
子供。
車。
不動産。
気づけば。
重力からの逃走で
積み重ねてきた人生だった。
むろん。
100%逃げおおせるのは
不可能だが、
身軽であるに越したことはない。
責任持ちたくないだけじゃね?
おうよ。
テメエひとりが
生き長らえるだけで
いっぱいなんだよ
こちとら。


まことに勝手ながら。
音楽、美術、文学等々、
物理的な質量を
持たぬにもかかわらず
ヘヴィきわまりない
世界にはどっぷり
耽溺してきた。
そのあまり。
ここ10年近くは
一切の音楽を
受けつけなくなっていた。


それを思うと、
今年は音楽リハビリ元年
だったと言えるやも。
再び
「聴いてもいいかも」
と感じる日が来ようとは。
のみならず。
すっかり御無沙汰していた
旧知のミュージシャンの
演奏を聴きに出向いたり、
思い入れのある曲を
Twitterで紹介できるまでに
回復(?)した。
まあ今後どうなるかは
わからんけどな。


来年の野望。
愛と勇気とリスペクト。
与える一方の人生は
もう終わり。
ちゃあんとペイバック
いただきやす。
五分五分。
ギブ・アンド・テイク。
いや。
四分六分。
七分三分。
願わくは目指せ
テイク・アンド・テイクだ
コノヤロー。
わーっはっはっは。