悪魔のワルツ

jazzydays2015-06-23

昨夜は早々に晩飯をすませ、
例によってお子様時間帯に
寝落ちする気満々だったのだが、
うっかりYouTube
リパッティを検索しちまい、
そのノリでミケランジェリ全盛期の
演奏を聴き始めたら、
今更ながらそのバカテク天才ぶりに
目がパッチリ覚めてしまい、
深夜まで延々聴き続けるハメに。
シューマン
グリーグ
ベートーヴェン
リスト、
いずれも協奏曲のライブ音源。
とりわけ。
ポピュラーすぎてクラシック愛好家には
軽視されることの多いシューマン作、
その雪崩のごとき怒涛の最終楽章ときたら!
\(◎o◎)/
https://www.youtube.com/watch?v=0kxPj2sBqpM&list=LLi35cu2U7W7s-jgyB8RLqew&index=4
いんやあ。
彼のCDは何枚も持っているんだが、
あらためて恐れ入った次第。
幽玄のピアニッシモ
雄渾のフォルティッシモ
長年大好きなピアニスト、
ギレリスでさえ鈍重に聴こえちまうわ。
まさに研ぎすまされた刀剣。


勢いに乗じて夭折のピアニスト、
ウィリアム・カペル
伝説中の伝説演奏、
リストの「メフィスト・ワルツ」を聴く。
ぬわあああああ。
まさに憑依。
稀代の「リスト弾き」として知られた
シフラをもはるかにしのぐ
この尋常ならざるたたずまいは
一体ナニ?
https://www.youtube.com/watch?v=ofdRsvBHa14&list=LLi35cu2U7W7s-jgyB8RLqew&index=1
文字通り。
悪魔が乗り移ったとしか思えんわ。
こーんな演奏してたら、
やっぱり長生きできなかろうよ。
つっくづく。
音楽は魔物。
天才とは悪魔に魂を売り渡した亡者だよ。
長らくいろんなジャンルの
音楽に淫してきたものだが、
いっちばん「デモーニッシュ」な傾向が
現れるのはクラシックだと思ふ。
さあ今宵も。
悪魔が赤い舌をチロチロ出しつつ笑う。
またぞろ踊らされにいきますか。
右上画像はこれまた憑依の画家、
ジョン・マーティンの作品より。