彷徨スタナーズ

jazzydays2014-04-18

せわしない日々の
合間をぬって
スーパー銭湯へ行く。
生き返り(と変換=行き帰り)に
徒歩40分ほどかかるんだが、
まぁそれもイイ運動ってことよ。
疲弊しきった古ギツネ、
心身共に洗濯が必要不可欠なんす。


昨秋から今年にかけて
ターナー展(東京都美術館)、
ラファエル前派展(森アーツセンター)、
ザ・ビューティフル展(三菱一号館)と
イギリス美術好きには
目の離せない展覧会が続く。


イギリスって
ヨーロッパにおける
古典音楽・美術不毛の土地という
認識がありがちなんだが。
どうしてどうして。
後者においては豊穣。
決してターナー
コンスタブルだけじゃありません。
むしろ。
この2名はワシにとっちゃ
退屈きわまりない。


都美術館でのターナー展も
「ああ、やっぱ
 好きじゃねーな」
と再確認しに行ったような
もんだったわ。
会場は結構混雑してたけど、
一人一人の胸倉つかまえて
問い質したい気分になった。
「ホンットにアナタ
 ターナーなんか
 好きなんすか?
 見ないと眠れないくらい
 惚れ込んでるんすか?」と。


有名ドコロは一応おさえとこ、
的なノリで展覧会場を
混雑させる人たち、
迷惑なのよね。
あと。
連れとくだらん
お喋りしないでくんない?
うるさい。


話はスーパー銭湯に戻るが、
ふだん使い慣れない
備え付けのシャンプーで
髪を洗うと、
クセっ毛の爆発スフィンクス度が
激増倍増する。
後ろ姿だけなら
黒髪のラファエル前派
「スタナーズ」だよ。
(注:うねうねヘアーのモデル女性たち。
 ロセッティで画像検索してみてくれたまい。)


嶽本野ばら
ラファエル前派は
ヴィクトリア朝
ビジュアル系、
と表現していたが。
じっつに言いえて妙である。
その伝でいけば。
我が偏愛のジョン・マーティンは
ヘビメタ系でキマリだわな。
http://d.hatena.ne.jp/jazzydays/20060606
http://d.hatena.ne.jp/jazzydays/20120119


そんなワケで。
引き続き咆哮じゃない
彷徨予定の古ギツネ。
明日の止まり木はどっちだ。