ジュリアス・シーザー@あうるすぽっと

jazzydays2013-07-18

久しぶりに
シェイクスピア作品の
舞台を鑑賞。
演目は「ジュリアス・シーザー」。
トコロは東池袋
あうるすぽっと
(豊島区立舞台芸術交流センター)。
演ずるは90年代より
長らく見続けてきた
子供のためのシェイクスピア・カンパニー。
あんなにも熱烈に愛好していたのに、
ここ数年は足が遠のいていた。
が。
今回あらためてナマ舞台の
素晴らしさを痛感。
かつて吉田鋼太郎氏に言われた通り、
やはりシェイクスピア
読むものではなく、
見るものである。


演出はおなじみ、
山崎清介(やまさき・せいすけ)。
キャストは
過去の上演作品皆勤の
伊沢磨紀、
戸谷昌弘に加えて
若松力(わかまつ・ちから)。
河内大和(こうち・ひろかず)。
北川響(きたがわ・ひびき)。 
山本悠生(やまもと・ゆうせい)。
長本批呂士(ながもと・ひろし)。
チョウ ヨンホ。


当シリーズ初参加、
河内大和の
熱情あふれるキャシアスは
特筆に値する。
ずいぶん前に栗田芳宏演出作品で
目にしたことはあったが、
こんなに凄絶な光を放つ
役者だったとは。
再発見大発見。


今回の演出は
毎度ユニークな試みをする
このカンパニーにしては
原作をほとんどいじらず
(セリフのカット/変更・
 キャラの統合以外)、
かなりストレート路線。
笑いを取る場面は
ふだんにくらべて少なめで、
常連ファンにはおなじみ、
イエローヘルメッツの
工事現場での弁当シーンなども
バッサリ割愛されていた。
休憩もナシ。
緊迫感に満ちた
シリアスな政治劇ゆえ、
流れを中断することを
避けたのだろう。


それにしても。
つくづく熱いサムライ劇だのう。
男も熱けりゃ女も熱い。
特にポーシャの
コノハナノサクヤヒメ
思わせる女丈夫なタンカは
いつ聞いてもググッとくるわい。
ブルータスの演説に共感・熱狂した直後、
アントニーの巧緻な頭脳戦スピーチに
コロッと態度を変える民衆の姿には
まさに適菜収の言う「B層」を見る思い。


日本をダメにしたB層の研究

日本をダメにしたB層の研究


翻訳は小田島雄志
東京公演は終了したが、
9月初めまで全国ツアーあり。
うーん。
できればもう1回見たいぞ。



さて。
東池袋に来たからには
どうしてもハズせぬ
スポットがありんす。
そうよ巣鴨プリズン跡。



サンシャイン真横の公園内。ひっそり。

絞首台跡です。合掌。


晴れていても
地面は湿っている。
碑の周辺だけでなく
公園全体の地面が。



サンシャイン60は墓標を模しているとの説アリ。


翌日、鎮魂行脚隊の一人が
再度お参りしたところ、
心ある方々が我々の後に
お参りなさったようで、
碑の前がお盆らしい
しつらえになっていたとのこと。
日本はまだ大丈夫だと思ふ。
うぬ。



直会はアルパの蕎麦処。

甘辛。

シメ。