カブキ座の怪人

ようやっと。
新・歌舞伎座がオープンしたが。
オペラ座に怪人が住むように
旧・歌舞伎座にも
怪人が住んでいた（はず）。
新たな芝居小屋と
ひきかえに人柱続々。
富十郎、芝翫、雀右衛門が逝った。
超ベテラン勢ゆえ
高齢だったのは確かだが、
名跡を継ぐ（はず）の
成田屋に不祥事、
高麗屋の事故、
さらに勘三郎、團十郎が
逝くとは誰が想像しえただろう。

ハコってのはイキモノなんです。
ハコモノ行政とか何とか
嘲笑する向きもあるが、
いったん建てちまった
イレモノには魂が宿るんです。
サントリーホールが
ナゼ特別なのか。
オープン以来四半世紀以上、
幾多の名演（駄演も含め）を
吸い込んできて、
もはやハコ自体が
（そこに集う聴衆と共に）
楽器の域に達してるんだよ。

むろん。
歴史＝格ではない。
東京芸術劇場、
すみだトリフォニーホール、
東京オペラシティコンサートホール、
横浜みなとみらいホール、
素晴らしいハコはあまたある。
それでもなおかつ
サントリーホールには勝てない。
怪人が住んでるか否か。
それがハコの「霊格」ってヤツよ。

花組芝居20周年記念公演 かぶき座の怪人 2007 [DVD]

今宵はひっさびさに
神様のスープ
（山本鈴美香氏命名・野菜五種以上）
をば作成した。
具材は。
たまねぎ、
ニンジン、
じゃがいも、
キャベツ、
ピーマン、
トマト缶、
ウインナー。
刻んで煮るだけ。
味つけはガラスープの素だけ。
塩・コショウ・粉チーズを
お好みでフリフリ。
簡単美味栄養満点。

カブキの日 (新潮文庫)