Here and Now

jazzydays2011-03-28

震災関連のニュースを
浴びすぎて
ヘタる人間は少なくない。
もちろん。
不肖アタクシとて
例外ではない。
が。
どっちかってぇと。
悲しみに沈むより
怒り沸騰!の
パターンが断然多い。
ここまできたら
我慢しねーわ。
憂国鉄火毒舌酒乱の本領発揮だバカヤロー。
なりふりかまわず爆弾投下してやるわい。
そう言や。
地震当日は東京大空襲
翌日なんだよな...。


映画「ヒアアフター」は
津波のシーンが
含まれるために
震災直後に即、
上映中止となったようである。
死後の世界と
真正面から向き合った
非常に上質な作品だけに
残念な気もするが、
確かにあのシーンは
三陸沖と符合しすぎているだろう。
http://www.youtube.com/watch?v=xDnHfQtH0zU


私が「ヒアアフター」を見たのは
震災のわずか2日前。
前後のシンクロニシティ
多発ぶりを鑑みるに。
たぶん。
今、見とけ!
と背中を押されたのだと思う。
http://d.hatena.ne.jp/jazzydays/20110311
サンフランシスコ、
ロンドン、
パリ。
3つの土地で
3人の人間が
それぞれに味わう
怒り悲しみ痛み。
運命の糸にたぐり寄せられ、
3つのエピソードが
ギューッと
収斂していくさまは感動的だ。


津波のシーンではすぐに
スマトラ島沖を想起した。
当時、私は入院中で、
繰り返しTVに映し出される
災害映像は術後数日の
心身に結構こたえた。
何度か悪夢にうなされたのを
覚えている。


ラストシーンは
ソウルメイト同士の遭遇を
色濃く暗示しつつも、
決して大上段にふりかぶることなく
あくまでもさりげない。
生き下手・不細工・不器用な
主人公を演じる
マット・デイモン
滋味あふれる演技には
何度もホロリ。


とりわけ。
ロンドンでのシーンがいい。
うんうん、
ディケンズ好きなら
やっぱ作家の住居を訪ねたいよね。
私もそうだった。
ブックフェアで
憧れの名優に
サインをもらう時の
ミーハーっぽい表情、
少年のようで微笑ましい。
可愛いじゃんか。
ぜんっぜん美男じゃないけどな。


さしあたっては。
Hereafter(来世)
を考える前に
Here and Now(今ココ)
にあることを
かみしめて
生き続けましょうぞ。
のう皆の衆。



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