heath, heather, Heathcliff

jazzydays2008-08-17

映画「ダークナイト」で
一世一代の当たり役
ジョーカーを演じ、
アッと言う間に
この世に別れを告げた
ヒース・レジャー(Heath Ledger)。
彼のファースト・ネームが
エミリー・ブロンテ
嵐が丘」の登場人物、
ヒースクリフに由来することは
つとに知られているらしい。
http://d.hatena.ne.jp/jazzydays/20080813


嵐が丘 (新潮文庫)

嵐が丘 (新潮文庫)


ヒースクリフ
闇夜のごとき
底知れぬ威圧感を持つ復讐の鬼。
ヒース・レジャーの親は
一体どんな思いで
息子にこんな名前を
与えたのだろうか。


ヒース(heath)。
イングランド北部、
ヨークシャーの湿地帯に
咲く可憐な花。
女性名ならヘザー(heather)。



嵐が丘」の作者、
エミリー・ブロンテ
生まれ育ち、
その短い生涯を終えたのは、
ヒース畑が延々と連なる
ヨークシャーの
小さな村ハワース。
私はかつて一人で
現地を訪ねたのだが、
苦難に満ちた旅行記
後日に回すとしよう。


初めて「嵐が丘」を
読んだのは高校生の時。
当時は。
主人公キャサリン
激しすぎる気性と情念、
ヒースクリフ
どす黒い怨念と執着
圧倒されはしたものの、
いまいちピンと来ず、
さほど好きになれなかった。


複雑にからみ合う人間関係、
似たような名を
持つ登場人物だらけ、
という設定も
感情移入を困難にした
原因に挙げられるだろう。
おそらく。
高校生の私にとって
作品の理解度は
多く見積もっても
45%程度だったわな。


エミリーの姉、
シャーロット・ブロンテが書いた
ジェーン・エア」のほうが
ゴシックロマン的で、
起伏に富んだドラマ仕立てに
どっぷり入り込めた記憶がある。


ジェーン・エア(上) (新潮文庫)

ジェーン・エア(上) (新潮文庫)


それが。
20代の初め。
ひどい風邪で
数日間、仕事を休んだ折。
あらためて読み返してみたら。
これがハマるのなんの!
どハマリ!


病欠中だってのに。
いったん読み出したら
最後までページを
めくる手が止まらない。
「一読、巻おくあたわざる」
とは、まさしく
このことであるよ。


さらに。
驚いたことに。
1977年(パンク全盛期だぜ!)に
嵐が丘」の続編が
世に出ちゃったのよ!
勇気ある挑戦と言いますか、
無謀と言うべきか。


作家の名はアンナ・レストレンジ。
その後、あんまり消息を聞かんので、
たぶん「一発屋」で
消えちゃったんではないかと
思われる。
が。
続編自体は原作に
ヒケを取らない面白さ。
興味ある人は
探してみてね。


嵐が丘にかえる (1980年)

嵐が丘にかえる (1980年)


Return to Wuthering Heights

Return to Wuthering Heights


本日の日記冒頭、
右上の画像は
私の手元にある上下2巻セット。
倉橋由美子の翻訳。



嵐が丘」と言えば。
この人を抜きには語れない。


天使と小悪魔

天使と小悪魔


最初は狂気じみた
カン高い声に
虫酸が走ったものだが。
聴き慣れると、
同期・共鳴するんですわねえ。
我がスピリットが。
魔女の血でしょうな。
おほほほほほほほほ。


明日は。
嵐が丘の舞台を訪ねた
苦闘の経緯を
当時の日記まんま、
再現してみたいと
思うものでありんす。


実は。
現時点のアタクシ。
食えん。
風呂に入れん。
延々眠れちゃう。
見事なまでの廃人モード。
そうさなぁ。
ロッキン即身成仏!
とでも呼んでくれ。


それでも。
今日ここまで
「書けた」のは。
キャサリン
「書かされてる」んだぜ。
うきゃきゃきゃきゃ。