小林研一郎&日本フィル第九

jazzydays2007-12-29

二度目のインフルエンザ
予防接種後。
ありがたーく、
食らった。
体だるだる。
微熱。
食欲不振。
起き上がる気力ゼロで、
耳鼻科にクスリを
取りに行けずじまい。
困ったのう。


それでも。
夜には無理して
みなとみらいホールへ。
女友達が合唱団員として
第九の演奏会に参加するのだ。
しかも。
指揮は炎のコバケンこと
小林研一郎
オケは彼の手兵・日フィル。
行かざるを得まい。


ソリストは。
ソプラノ、菅英三子(すが・えみこ)。
アルト、菅有美子(かん・ゆみこ)。
テノール錦織健
バス、青戸知(あおと・さとる)。


さすが人気公演だけあって、
入手できた席は
2階の左手(LAブロック)、
ステージ真横。
音のバランスは悪いが、
指揮者の表情が
手に取るように見え、
オケ・ソリスト・合唱の
美しきカオス

心ゆくまで
味わうことができた。


その上!
2000人は入ろうかという
大ホールなのに。
合唱団員の友達と、
本番前と終演後の
2回も遭遇!!
楽聖ベートーヴェン様の
御利益と言わずして
何としよう!


小林研一郎
「こぶし」利かせまくり、
ド演歌な指揮は
好みが分かれるところだろう。
が。私は好きである。
この人の振る
西洋古典音楽は、
どうしても日本語に
聴こえてしょうがない。
そこがイイ。
言い換えるなら。
日本人の
日本人による
日本人のためのクラシック。


第九は人類の至宝である。
最終楽章を聴いていると、
ああ。
こんな音楽を
書いちゃったら、
もはや。
天に召されるしかなかろう、
と感じちゃうね。


終演後。
ステージを引き上げる
合唱団員の何人かが
感極まって泣いているのを
目にしたら、
こちらも泣けちまったよ。
ものすごい一体感だったよ。
来年は。
本格的にクラシックに
回帰しちゃおうかな。
そんなことを、
ふと思う年の瀬。


画像はずいぶん前、
コバケン氏にもらったサイン。
わざわざ椅子から
立ち上がって、
一人一人に
握手してくれるんだぜ。
そんな人柄も、
彼が深く愛される
理由の一つだろう。