世にあまた存在する
シェイクスピア研究者の中で
私が最も期待しているのは、
このお方。↓
http://www.gakushuin.ac.jp/univ/let/eng/s_nakano
- 作者: 中野春夫
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中野春夫。
かの著名な英文学者、
中野好夫の孫にあたる。
が。
そんなことはどうでもよろしい。
家系を自慢したり、
政治的策略を駆使したり、
などといった
えげつない自己主張とは
無縁のお人だからね。
その方面は。
彼と同年代の
某英文学者に任せておくとしよう。
この人が面白いのは、
中世の魔術や錬金術に
最大限の情熱を
注いでいることである。
素晴らしきかな、
オカルティスト教授。
複数のシェイクスピア研究者が名を連ねる
『シェイクスピア・ハンドブック』中でも、
ナカノ教授が担当するのは
「魔術」
「魔女」
「ジョン・ディー」
「科学・天文学」etc.,...といった
得意分野の大連発。
うれしいことに。
私が大好きな「リチャード三世」に
関しても彼が書いてくれている。
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それじゃあ、
ずいぶんと「ネクラ」で「おたく」な
男なのでは???
なんて懸念は全く無用。
数年前まで彼が産経新聞に
連載していたエッセイは
抱腹絶倒の面白さだったぜ。
私は一度だけ、
ナカノ教授を某劇場で見かけたことがある。
本日の日記冒頭で紹介している
『シェイクスピアの英語で学ぶここ一番の決めゼリフ』
が出版された直後のことだ。
当日、同書をたまたま
持っていたにもかかわらず、
声をかけそびれてしまった。
こ、こ、このアタクシとしたことが!
だってさ。
濃紺のダブルのスーツ、
長身、肩幅が広く、
堂々たる体躯。
一見、ホストですか?
と言いたくなるような男前ルックス。
どう見ても。
カタギには思えん。
ましてや大学教授には。
なのに。
この人、残ったゴハンに
味噌汁をぶっかけて食うのが大好きで、
いつも家族の顰蹙を買っているらしい。
わははははははははは。
素敵だわねぇ、ますます。
あの時、話しかけておくんだったなぁ。
サインもらっときゃ、よかったなぁ。
今度はいつどこでお会いできるかしら。
ねえ、ナカノ教授。
画像は十年ほど前、
彼が監修した『BRUTUS』の
シェイクスピア特集号。
(1997.4/15号)
うら若き女友達 proton さん
(シェイクスピアに関しては
私の大先輩である)より
お借りしたのがキッカケで、
私はこの魔術師教授を知ったのであった。