虎?馬?

jazzydays2007-06-26

作曲家・細川俊夫
ヨーロッパのとある音楽祭で、
現代音楽作品の初演の間中、
客席でずーっと両耳をふさいでいた、と
どこかで読んだことがある。
他の聴衆にも演奏者にも、
もちろん当の作品を世に問うた
作曲家(名前は失念)に対しても、
確かに無礼千万な
振る舞いではあろう。


耳をふさぐくらいなら
表に出ろコノヤロー!

と思わなくもないがね。
が。
私には彼の置かれた状況が
ちょっと理解できる。
招待客としては
席を立ち去るワケにもいかず、
さりとて。
聴くに耐えない音に
心身をさらし続ける勇気もなく。
耳をふさぐのが
精一杯の抵抗だったのではないか。


私ですかい?
ええ、ええ、もちろん。
遠慮容赦なく耳をふさぎますとも。
いや、その前に立ち去りますとも。
それが不可能な場合、
地獄の責め苦か?
ってくらいに苦しみ悶える。
例をいくつか挙げるなら。


●電車内・バス内など、
 逃げ場がない状況で
 泣き叫び、わめき散らすガキ。
 殺意。


●イトー○ーカドーの店内で、
 夕刻に決まって流れる曲、
 「HELP!」のせわしなさ。
 これはレジ混雑時に従業員の
 応援を求めるサインだと、
 アルバイト経験のある
 友人が教えてくれたのだが、
 理由が判明しても
 我慢ならんモノは我慢ならん。


●大手雑貨店チェーン、
 コム○ストアで常に垂れ流されているビートルズ
 どんなコンセプトなのか知らんが、
 私は十代の頃、ビートルズを聴きすぎて、
 もはや食傷しまくっているのだ。
 胃もたれ・胸焼け必至なのだ。
 強制的に聴かされるのは拷問である!


●たまたま入った店で不運にも遭遇する
 リチャード・クレイダーマン
 フランク・ミルズによる
 ヘタレ・イージーリスニング
 これらを聴くと私は反射的に
 最初の就職先での
 朝の清掃タイムを想起しちまう。
 毎日毎日毎日、気が狂うほど聴かされたのよ。
 立派なトラウマです。ええ。


話は全然変わり。
昨日、なかなか「使える」
フリーの画像処理ソフトを入手した。
こんなに便利な道具をタダで頒布しちゃう
人たち、太っ腹。
何千円もするソフトを買わなくたって、
私には十分コト足りる。
やっぱり「チープ革命」の恩恵は大きいよ。
画像は記念、自分撮り。