繊細なキカイたち

昨日、Vista搭載のPCが
めでたく我が相棒となった。
XPとは、かなり
異なる使い勝手に
とまどっているが、
この子は相当に
頭のデキがよさそうだ。
せいぜい溺愛してやろう。

と思った矢先。
つい一昨日まで臨時の相棒を
務めてくれていた
XP搭載PCが突如反乱！
過去２年半あまりで、
一度も見たことがない
珍妙なデスクトップ画面が
登場し、あたふたパニクる。

そうか、そうか。
寵愛の対象が新参者に移ったと
ヤキモチを焼いておるのだな。
いじらしいことよ。
何とか、あの手この手を駆使し、
元通りの顔つきに復元してやったけどさ。
精密機械ってデリケートよねえ。
ちゃーんと飼い主の
感情を読み取ってるんだよ。

私は昭和３０〜４０年代の
国産コンパクトカメラが大好きで、
６〜７年前までは、
中古カメラ店を巡り歩いて
「お宝」を探すのが
何よりの楽しみであった。
狙いは当時の一般大衆向け普及品。
高級品は眼中にないし
（CONTAX　T シリーズを除き）、
フトコロにそんな余裕もない。
で。
結果的に十数台が手元に
集まってしまった。

ある時。
中古カメラを２台購入した折のこと。
どちらか１台を続けて愛用していると、
決まって、もう１台の機嫌が悪くなった。
最初のうちは「中古だから仕方ねーなぁ」と
思っていたんだけど。
さして日数を置かずに、
今度は比較的新しいカメラが２台、
示し合わせたように故障。
相次ぐ修理代金に痛い思いをしつつ、
ああ、
この子たちは
私の寵愛を一身に浴びようと
競い合ってるのね、
と、妙な納得をしたものだ。

君たちってホントに繊細だわね。
飼い主に似て。
画像は我が秘蔵の一品、
フジカ・ミニ。
http://homepage1.nifty.com/fukucame/fujimini.htm
「貴婦人」の風情が漂うでしょ。