『地下鉄に乗って』

このタイトルで
「猫!」あるいは「拓郎!」
という連想に至ったアナタは、
うふふふふ。↓
http://music.yahoo.co.jp/shop/p/53/244166/Y009462


えーっと。
本日は見逃してた
同タイトルの映画を
ランドマークホールにて鑑賞。
浅田次郎原作、
地下鉄(メトロ)に乗って』。
http://www.metro-movie.jp/
つい最近DVDが出たばかり。
でも、買い物レシート割引で800円だったしね。
連れはナシ。
当ったりめえだぁよ。
こじんまりとした作品ではあるが、
この内容、この質。
本当は見てもらいたい人が
いなくもないけどね、
どうせ見やしないだろうしね。



泣けた泣けた。
ボロ泣き。
うだつの上がらぬサラリーマンが
ある日、地下鉄で昭和39年の
日本へとタイムスリップ。
時はまさしく東京オリンピック直前。
昭和のかぐわしき香り、熱気。
生き抜くことの悲哀が
全編に漂う佳作。


要所要所で、
シーンは終戦直後の闇市
あるいは満州の最前線、
再び現代へと、
目まぐるしく移り変わるが、
ごくごく自然に、
主人公にどっぷり
感情移入している自分を発見する。


『THE 昭和 〜 熱き懐かしき日々 〜』と銘打ち、
上記ホールで同期間中に上映されていた他作品は、
異人たちとの夏
『あ、うん』
ALWAYS 三丁目の夕日』。


『異人たち〜』は、
ずいぶん前に見たけれど、
じんわり心にしみる作品だった。
片岡鶴太郎がイイ味を出している。
私が忌み嫌う山田太一原作にしちゃ上等。


異人たちとの夏 [DVD]

異人たちとの夏 [DVD]


他の2本は未見。
『ALWAYS〜』は私好みの昭和が舞台だし、
かなり評判になったものの、
見ずじまいだった。
理由その1。
主演陣の一人、吉岡秀隆
ビンボーくさくて前から嫌いだもんで。
理由その2。
タイトルに難アリ。
原作の西岸良平
自殺した昔の男が好きだったこともあり、
思い入れがなくもないのだが、
日本語と横文字がごちゃまぜな点に
拒否感が出ちまう。


その悪例が倉本聡
『時計 - アデュー・リベール』だの、
『駅 - STATION』だの、
『海へ - See You』だの、
コイツの作品は、
タイトルが気色悪いんだよ。
何で日本語一発で行かないんだよ。

もう、それだけで、
読む気も見る気も失せるんだよ。
まっ、それを言っちまえば。
今日、泣かされたばかりの
地下鉄(メトロ)に乗って』も
同罪ってことになるけどな。