駅蕎麦ブラボー

jazzydays2007-05-05

最近、蕎麦日記を書いてないけど、
規則正しく(?)中毒は続行中。
一昨日も自宅に最も近い蕎麦屋
ビール&冷しきつね。
甘く煮つけた油揚げが丸々一枚。
(ええ、共食いですとも。)
蕎麦はコシが強く、
量もたっぷり。
お腹もココロも大満足。
計1200円ナリ。
やっぱりね、こういう
町中のフツーの蕎麦屋
一番なごめるし、
しっくり来るわ。


つい今しがたは。
自分で蕎麦を茹で、
すりおろした長芋&ひきわり納豆&あさつきを
トッピングして食べたばかり。
蕎麦=マイエナジー
蕎麦=マイフレンド。
蕎麦=人生の縮図(大げさ)。


近頃は駅の立ち食い蕎麦の
クオリティが向上したねぇ。
ビニールに入った茹で麺を
その場でバリバリと破き、
お湯に放り込んで、
引き上げたところへ
つゆをザザッとぶちまけて、
「ハイ、どうぞ」ってな
店は本当に激減したわ。
昨日に続き、またもや
引き合いに出すけどさ、
かの野瀬泰申氏も述べている。
以下、『食品サンプル観察学序説』より。


≪立ち食いそばはうまくなった。
 これは間違いないことのように思われる。
 へたなそば屋で高い金払うくらいなら、
 立ち食いに行ったほうがまし、

 という考えは十分に成り立つ。
 私もこの立ち場である。
 不況のトンネルの中で、
 小遣いを減らされた父さんたちが、
 それまで昼に足を向けることが少なかった
 立ち食いに行くようになり、
 そばの水準が思ったより高いことを知って
 毎日のように通い始める。
 なかには、そばのうまさを
 立ち食いで初めて知ったという
 人物がいても不思議ではない。≫


食品サンプル観察学序説

食品サンプル観察学序説


私は本質的にオヤジなので、
駅の立ち食い蕎麦には全く抵抗がない。
そりゃあ、花も恥じらう乙女時代は、
入るのをためらったけどさ。
今じゃ、駅の売店で買った缶ビールをその場で
プシュッ・グビグビ・プハー!
ぜーんぜん、へっちゃらよ。
あ。
こんなの自慢になんねーか。


さて。
蕎麦を語らせたら、
故・杉浦日向子の右に出る者ナシですわねえ。
彼女も駅の蕎麦について書き残している。
『もっとソバ屋で憩う』より抜粋しよう。


≪食券を買う、丼が出る、食う、
 電車に飛び乗る。
 (中略)
 瞬間ソバ・チャージだ。
 (中略)
 駅ソバスタンドの客の後ろ姿は、
 観音堂の賽銭箱前に立つ姿と似ている。
 チャリン、モグモグ。
 今日も一日つつがなく。
 最近は冷凍麺が発達して、
 駅ソバもだいぶうまくなった。
 駅ソバがうまいと、妙に落ち着かないものだ。
 駅ソバとは、やはりソバ「のようなもの」
 であってほしい。≫


もっとソバ屋で憩う―きっと満足123店 (新潮文庫)

もっとソバ屋で憩う―きっと満足123店 (新潮文庫)


私が目下、ヒイキにしてる
蕎麦屋は「小○林」。
「あ○さい」よりも好き。
それと大船駅構内にある
「か○くらそば」。
湘南方面へお越しの際は、
どうぞお試しあれ。
画像は当然、食品サンプル・シリーズ。
リアルかつ堂々たる雄姿ですわね。