本日4/23は、
我が人生の伴走者、
シェイクスピアの誕生日&命日。
いかにも。
同じ日付に世へ生まれ出て、
同じ日付に世を去ったのだ。
キマリすぎ。
沙翁、とは言っても。
亡くなったのは52歳。
生まれが1564年、没年が1616年。
俗に「人殺し、イロイロ」との
語呂合わせで知られる。
(作品中、あまりに死者が多いため。)
私が初めて彼の作品に接したのは、
坂東玉三郎・平幹二朗主演による
『マクベス』のTV中継。
おどろおどろしくも宿命的な内容に、
戦慄するような感銘を覚えたものだ。
その後、かなりの年数を置いてから、
本格的に戯曲としてシェイクスピア作品を読み出した。
が、いずれも本来は芝居の台本として書かれたモノ。
折り良く遭遇した名シェイクスピア俳優、
吉田鋼太郎氏の
「シェイクスピアは読むモノではなく、
見るモノだと思います」
とのアドバイスにより、
私の舞台鑑賞人生はズブズブと
深みにハマることとなった。
シェイクスピアの魅力は、
悲劇にせよ喜劇にせよ、
「立て板に水」的な、
驚くべき言葉・言葉・言葉の洪水にある。
まさしく「しゃべり倒し」の世界!
登場人物は一癖も二癖もあるキャラばかり。
下世話で人間臭いヤツらが、
生き生きと舞台上を飛び跳ね、駆け巡る。
シェイクスピアを高尚だ、
などと誤解している人は、
一度でも彼の作品を舞台で見るといい。
下手な現代劇を見るより、
よっぽど面白いよ。
本日のタイトルは言わずと知れた
ミュージカル『王様と私』のパクリ。
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この作品はアジア蔑視の色が濃い。
ピアニスト中村紘子氏も以下のような指摘を
どっかでしてたっけ。
子供の頃は何の疑問もなく、
純粋に楽しめたストーリーが、
いざ自分が成長してから再見すると、
何ともムカつく西欧的優越感に占められている.....。
当然。
この『王様と私』、
舞台とされているタイでは
現在も上映・上演共に禁止だとか。
そりゃあ、そうだろうよ。
画像はシェイクスピアが
活躍当時の姿そのままに
復元されたロンドンの劇場・グローブ座。
http://www.shakespeares-globe.org/
木造、青天井。
その場に身を置くと、
どこか能舞台を思わせる
不思議な懐かしさにとらわれる空間である。