何メートル?

jazzydays2007-04-16

いわゆる死語的表現の一つに。
「メートルを上げる」
ってのがありますな。
コレ、実際使われてる場に
遭遇したことがない。
意味は。
酔っ払って
テンション上がりまくり!

の状態を指すのですが。
若年層の皆々様におかれましては。
初耳の方も少なくないことでありましょう。


私の場合。
過去にさんざんっぱら、
イヤというほど、
やらかしましたんで、
もはや。
その行為に関しましては
食傷気味なのだが。
別の「メートル」的行為は継続中。
それは。
「メートルを上げる」ならぬ、
「メートルを空ける」なんですな。
翻訳すれば。
「道幅が広くなる」。


幼少時から優等生体質で、
人当たりがよくって(これは今もそうだっ!)、
気疲れしやすくデリケートなアタクシ。
ほーっほっほっほ。
テメエで言うなよ!って?
うるせえ。
事実なんだから仕方ねーだろが。
が。
ここ十年ほど、
己の脆弱な性向を克服せんがため。
あれやこれやと、
試行錯誤してまいりましたよ。


おかげさまで。
「魔女」「女王」「姐御」等々、
光栄なる形容をもって
呼んでいただける機会も増え。
やれやれ、
長年の努力が報われたわい。

な昨今なのでございます。


あ、いけね。
「道幅が広くなる」の説明を飛ばしてた。
面倒くせーから、
先日紹介した古尾谷雅人の追悼記
『最期のキス』より、
http://d.hatena.ne.jp/jazzydays/20070405
彼の実弟による証言を引用。


≪駅前の商店街のど真ん中を兄貴が歩いていくとね、
 そこにいる人の流れが、次々と二つに割れていくんだよ。
 道の端に寄って、兄貴を注視する人たちのあいだを、
 背丈の高い兄貴が堂々と歩いていく。
 僕はそのあとを子分のように、ついていったものだよ。≫


コレですよコレ。
暴力と恐怖こそが
人心を掌握する最大の武器。
対人関係における心理的な距離は、
大体、以下の通りだとか。


1.親密距離(45cm以内)
  相手の体臭・体温が感じられる距離。
  家族・恋人・親友同士で許容される。
2.固体距離(45〜120cm)
  友人・知人との通常の会話の距離。
3.社会距離(120〜360cm)
  商談等、社会的な会話の距離。
4.公衆距離(360cm以上)
  演説・講演等、不特定多数を相手に、
  一方的な働きかけをする際の距離。


おっと。
決して私は人々から疎まれたり、
避けられたり、
逃げ出されたり、
などといった状況を
望んでるワケじゃありませぬ。
ただね。
あまりに「リスペクト」されなかった
苦く長い経験ゆえに、
おのずと、そっち方面(どっちだよ)を
歩いちまってるだけで。
ほれほれ。
苦しゅうない。
もそっと近こう寄れ。

画像は最近お気に入りのマイ「武器」。
豹柄・スパンコール・どピンクが
渾然一体となったカットソーの一部。


話は変わり。
昨日の追記。
ヒキタクニオの文章中、
以下のくだりを読むと、
あるバンドのアルバム・ジャケットが
思い浮かびますなあ。


≪特に喉は絞った雑巾を天日に干して
 かちかちになったものを
 突っ込まれたかのようだった。≫


Tightly Knit (Mini Lp Sleeve)

Tightly Knit (Mini Lp Sleeve)


ねっ。
コレですよコレ。