さらば、R

jazzydays2007-04-08

あっという間に4月も中旬。
ってことは。
カキのシーズンも終了だな。
「R」がつかない月(5〜8月)
のカキは旬じゃないんだってな。
そう言や。
この冬はカキを一度も
食ってないかも。
いや別に。
ノロウイルス騒ぎが
気になったワケじゃないんだが、
単に機会がなくてさ。


今を去ること十年ほど前まで、
カキは大・大・大嫌いだった私。
姿を見るのも匂いをかぐのもイヤ。
カキが入ってた汁を飲むのもダメ。
それがねぇ。
ある日、急に大丈夫になったのよ。


キッカケは。
とある仕事関係の忘年会。
トコロは。
銀座の某老舗ビアホールの宴会場。
そこに殻つきカキのグラタンがあったのさ。
そばにいた同業者に
「ねぇねぇ、コレ何かなぁ?」
と聞くと、
「あっカキじゃん? 僕もらおーっと!」
との答え。


ふーん。
やっぱりカキか。
カキねぇ。
でも。
なーんとなく、うまそうじゃん?
食べてもいいかもな。
食べちゃおっかな。
で。
恐る恐る口にしたら。
う、うまいじゃねーかよ、おい!
あらららら。
アタシってば。
こんな美味なるモノを何十年も
毛嫌いしてきたってワケ?
バッカだったわ〜。


てなワケで。
現在に至るのである。
ただし、いまだに生ガキは敬遠中。
ほら、見た目が可愛くないんだよ。
スコットランドじゃ、
生ガキにピートの薫香が強烈な
シングルモルトラフロイグあたりね)を
数滴たらして食うのが通なんだと。
確かに潮の香りプンプンのモルト
カキの磯臭さは似合いそうだよ。
さぞや Bon Mariage だろうよ。
でもなぁ。
アタクシ、まだそこまでオトナになってませんの。
老後の楽しみにとっとくか。


画像は恒例、食品サンプル・シリーズ。
芸術的にリアルな出来ですなあ。
ちょっと見づらいかもしれんが、
皿の端っこに値札がついてます。
6500円ナリ!
去り行く4月を惜しみつつ、
ゲーテをもじって、
こんなタイトルはどうだ。
「時よ止まれ、お前は美しい!」
(from『ファウスト』)ならぬ、
「時よ止まれ、お前は香ばしい!」。