福田重男トリオ@GH9

jazzydays2007-04-03

久々の福田トリオ、
久々のGH9。
上野〜御徒町
アジア的喧騒の
真っ只中に位置するこの店。
環境が猥雑だ、
オシャレじゃない、
と言う人もあるが。
私は好きである。


パーソネルは。
ピアノ、福田重男。
ベース、小杉敏。
ドラムス、広瀬潤次。
という、私にとっては、
コレ以上望むべくもない
ゴールデン・サークルだコノヤロー。


今年は「上京回数削減」
宣言したので
(ってか「川向こうには行かねえよ宣言」)、
よほどのことがない限り、
私が神奈川県外へ
おもむくことはないのだ。
が。
この顔ぶれが揃った日にゃあ、
もう行くしかなかろう。


「Eronel」「Solar」に始まり、
福田オリジナルのバラード「Lullaby」へと
密度の濃い演奏が紡がれていく。
白状すれば。
私は世にあまた存在する音楽の中で、
バラードに類する曲が
大の苦手である。
甘ったるくて、
かったるくて、
退屈きわまりない。

しかし。
福田重男の手にかかると、
マジックがかかっちゃうんだよねえ。
このヒネクレ者の私が
惚れ惚れバラードに耳を傾ける、だと?
奇跡だろ。
そんな神ワザをこなせるピアニストは、
他に思い浮かばんぞ。
1st set は花曇りがパーッと晴れるみたいに
スウィンギーな「Relaxin' at Camarillo」で締めくくり。


ヒロリンのドラムも絶好調。
この人のソロなら、
延々、何時間でも聴いていられるね。
切っ先の鋭い刃のごとき、
冷たくも熱いドラミング。


小杉氏のベースも
店内の床をミシミシ共鳴させつつ、
私の席までズズーンと襲ってくる。
実を言うと。
この小杉サン、
私が昔つき合ってた人にソックリなのよ。
もう何年前になるかな。
初めて彼を見た時、
その人がベースをかついで現れたのか?
と思ったくらいドッキリ
なのにさ。
何度も何度も顔を合わせるうちに、
そのドキドキ感が
徐々に徐々に
薄らいでいってしまいました.....。
嗚呼。
時の流れとは、
ありがたくも哀しい。

このエピソード?
もちろん、ベーシスト本人は御存知です。
わはは。


画像は私が福田トリオのLIVEを
聴き始めてすぐに
入手したDVDのジャケット。
全曲、福田オリジナル(!)による
不敵なLIVE CDはコチラだ。↓
http://shigeofukuda.cool.ne.jp/cd/disc29.html
前にも書いたと思うけど、
本当に特異な曲を書くピアニストである。