紙上理4,070317

jazzydays2007-03-17

これぞ、
ストレート・アヘッド。
リアル・ジャズ。

人一倍ヒネクレ者である上、
相当なクセっ毛の持ち主の私だが、
ジャズ(と色恋)は直球好み。
今宵は久々にガミちゃん
(=紙上氏)のリーダーLIVEを
中央林間チップ・インで聴く。


パーソネルは。
40代、50代、60代のベテラン勢。
ベース、紙上理(しがみ・ただし)。
ピアノ、寺下誠。
テナーサックス、岡淳(おか・まこと)。
ドラムス、亀山賢一。


この編成で聴くのは2回目。
失礼ながら、
実年齢より若く見える岡氏以外は、
皆どこにでもいるような
フツーのおじさん風。
ところが!
演奏が始まったとたん、
ただならぬオーラが顕現するのである。
メンバー全員、
ダテに年輪を重ねちゃいないぜ。
そんじょそこらの、
「ポッと出」のヒヨッコにゃ、
とてもじゃないが、
こんな凄味のある音は出せないぜ。


ピアノの寺下氏、
ほとんどペダルを踏まない。
鍵盤すら見ない。
瞑想の面持ちで、
次から次へとクッキリ鋭敏で、
流麗なプレイをつむいでゆく。


ドラムの亀山氏。
何と運動量が多くて、
必殺技に富んだお人なんざんしょ。
聴く側に息つくヒマも与えず、
あの手この手のプレイを
ノンストップで披露してくれちゃうから、
目が放せない。


岡氏の強靭で重量感あふれるテナー。
墨をたっぷり含ませた巨大な毛筆で、
黒々と太々と
文字を形作っていくような。
振り返れば、私が初めて
彼の音に遭遇したのは
このチップ・インだった。


ガミちゃんの
語る、うねる、はずむ、はじけるベース。
以前にも書いたかもしれないが、
彼の演奏する姿は、
体全体がベースと化しているのだ。
LIVEを頻繁に聴けないのが残念だけど、
私にとって大切なベーシスト。


曲目はモンク、シルバー、モブレーから、
ガミちゃんのオリジナルまで
とりまぜ多彩な品揃え。
春というのに身を切るような
寒さの晩だったけれど、
素晴らしい演奏と
焼酎のお湯割りで
ポッカポカ。
また聴きに行くぜ!ガミちゃん。


画像は恒例、食品サンプル・シリーズ。
今夜もらったパワーは、
こんな感じです。
名づけて「みたらしピラミッド」。