JR関内駅南口を出て、
マックの角を曲がる。
隣はラブホ、裏は立ち飲み屋。
素敵だ。
完璧すぎるほどだ。
そんな立地に、
ロック箱 Stormy Monday は存在する。
私がいつも陣取る窓際の席からは、
イイ感じに酔っ払った
おっさん、あんちゃんたちの
愉しげな立ち飲み姿がよく見える。
一度は仲間に加わってみたいもんだが、
どうも9時で閉店らしい。
残念。
さて。
本日のパーソネルは。
ギター、窪田晴男
ベース、鈴木享明(すずき・みちあき)
ドラムス、富岡"GRICO"義広
ギター、今堀恒雄
パール兄弟+TENSAW。
20年前なら、想像だにできん顔ぶれだよな。
しっかし、これがイイのよ。
のっけから、
ゴリンゴリン、
ギュインギュイン、
飛ばしてくれちゃう。
客席には知る人ぞ知る、
ロック界の「ハードコア盗撮魔」ZAKU氏の姿も。
彼の作品群に御興味ある方はコチラを↓
http://www.flickr.com/photos/zzk/sets/
曲目はヴェルヴェット、エコバニ、
シンディ・ローパー他イロイロ。
年季入りまくり、
凄味ありまくり、
コワモテの面々。
黒髪×3名&白髪×1名。
日本男児はこうでなきゃな。
メロディアスに歌う窪田氏、
ブルージーかつアグレッシブに迫る今堀氏。
そして。
地鳴りのごときGRICOのドラミング、
インフルエンザから復活したばかりの、
鈴木 "タミフル飛び降り未遂" 享明(笑)のベースも、
ビンビン尾てい骨を刺激。
この手のLIVEに、基本的に酒は不要かも。
というか。
酔って聴いちゃ、もったいない。
限りなくシラフに近い状態で、
音楽と音量(まず「怨霊」と変換された....)を
貪欲に吸収(まず「急襲」と変換された....)したいもん。
で。焼酎をチビリチビリやりつつ、
髪ふり乱してヘッドバンギング。
焼酎は「魔王」がなかったので「閻魔」を選択。
おどろおどろしいネーミングに、
グッと来るねぇ。
何だか昨今のアタクシってば。
めっきり思いっきりヘッドバンギングしちまう
機会が多いような気が....。
ロックへの怪奇大作戦、もとい回帰大作戦か?
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ところで。
パール兄弟、もう一人の片割れ、
サエキけんぞう氏の新刊が出た。
『さよなら!セブンティーズ』(2007、クリタ舎)
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買うなりイッキに読了。
せつなく甘酸っぱい70年代フレーバーが
ズンズン我が胸を打つ。
文句なしに名著だ。
サエキ氏と同世代で、
いまだに音楽から離れられない人には、
強力にプッシュ!するものである。
驚くべきは、著者の鮮明な記憶力。
ページをめくるたびに、
「あの時代」「この時代」の風景や匂いまでもが
ありありと脳裏に甦るぜ。
この人、小学生時代から
詳細な日記でもつけてたのかしらん?
それと。
基本的に十代の頃から単独行動メイン、
いわゆる「おひとりさま」志向だったのね。
その点、ものすんごく共感できる。
以下、印象に残った部分を抜粋。
≪GS(グループサウンズ)は(中略)あまりにあっけない
文化だった。特にユニフォームと呼ばれる衣装、
濡れたメロディーについては、異様だ。
メンバーで揃えた衣装は、フリルまでついた
中性的なものだったし、歌謡曲と結びついた
隠微なメロディーのもたらす
ブルーで甘い世界観の詞は、
しばしば欧州の景色がテーマになっていたが
実際のヨーロッパというよりは
「東京のヨーロッパ」だった。(中略)
明らかに屈折していて、
独自の魅力がある。≫
≪GSの歌謡曲風のメロディーは、やるせない心のウズキと、
下心のウズのようなものが感じられた。
湿り気を持った、青臭いウネリだった。
乾いた洋楽を基本とした風であるパンクは
必ずしもリビドーを明らかにしない。≫
≪鈴木ヒロミツの豪放なボーカルを思い出すと、
人が「ロックであること」は、
たった一日だけであってもいいし、一生でもいいし、
あるいは限定されたある期間だけでも、
どれでもいいのではないか?と思えるのである。
と同時に、男に生まれたからには、
あの日の鈴木ヒロミツのように、
ライオンのようなオーラを放ってみたい。
とも考えるようになった。
重心の低さ、ドッシリとした温かさ、
それが昨今の男に欠けている要素なのだろう。≫
≪コンサートのPAスピーカーから出てくる音では
決して体験できない、人生を変えてしまうサウンド、
それが「PAを通さない直音」である。≫
さて。本日は我が家が導入している
フレッツ光が不調につき、
なかなかブログをupできなかった。
「神奈川全域ブロードバンド化可能!」
を麗々しく謳い上げた直後に、このていたらく。
しっかりしろNTT!!!!!
あんまりアタマに来させんなよ!
ただでさえ、こちとら凶暴な気分なんだからよ。