ザッザッザッザッ、
ザッザッザッザッ。
毎年、この時期になると。
真夜中。
渋谷NHK裏手では、
青年将校たちが
雪道を踏みしめつつ行進する
軍靴の響きが聞こえるという。
その地は。
二・二六蹶起中心人物たちの処刑場跡。
現在は慰霊像が慈悲深い表情で
たたずんでいる。
かつては。
私も例年、慰霊祭に
訪れていたものだが、
それも遠い日のこと。
今年の関東地方は、
ほとんど雪が降らない超・暖冬。
それでも。
青年将校たちの足音を
耳にした者は必ずや存在するであろう。
ふと思い立って、
五社英雄監督の映画『２２６』について
検索してみたら。
何と。
DVDもVHSも入手困難ではないか。
http://www.wowow.co.jp/schedule/ghtml/019374001G1_main.html
もったいない、
もったいない。
私は五社監督の作品が好きである。
『鬼龍院花子の生涯』
『陽暉楼』『吉原炎上』
『肉体の門』etc.,....。
いずれも、
我が鉄火魂に
ますます油を注いでくれる名作揃い。
映画『２２６』の主なキャストは。
萩原健一（野中四郎）
三浦友和（安藤輝三）
竹中直人（磯部浅一）
勝野洋（香田清貞）
佐野史郎（栗原安秀）
本木雅弘（河野寿）
他多数。
今さらながら気づいたが、
音楽は千住明だったのねぇ。
制作は悪名高き（？）かの奥山和由。
チーム・オクヤマだったわけねぇ。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD18101/cast.html
配役中では、
磯部役の竹中直人が出色だ。
この人は、いわゆる憑依系の役者。
非常に心ひかれる。
そばにいたら絶対に惚れてしまうだろう。
本作品が映画デビューとなった、
うじきつよし（中橋基明）も印象深い。
彼がアンガス・ヤングよろしく、
激しくヘッドバンギングしながら、
ギターをかき鳴らしてた姿（＠子供ばんど）を
記憶してる人は、もはや少なかろうな。
