Southern Comfort

jazzydays2006-11-01

久しぶりに懐かしい顔に会いたくて、
元町外れにあるN氏のバー、
"レトロ・カフェ"へ。
数年ぶりに訪れたのだが、
彼の笑顔はちっとも変わっていない。
私とあんまり年は違わないってのに。
こちとらゲッソリやせて、
やつれちゃってさ。
苦労の多い半生でしたからね。
ええ。


開店直後だったので、私が口開けの客。
その上、頼んだギネス・ドラフトも
今夜、新しい樽を開けるところだそうで、
第一杯目の光栄に浴する。
うめーっ!
気づけば、止まり木には一人客が三名。
全員、注文はギネス。
それまで見知らぬ同士でも、
いつの間にか会話がはずむのが、この店のマジックだ。


ギネス1パイントだけで切り上げるつもりだったが、
何となく郷愁に誘われ、
久しぶりにサザン・コンフォートを飲む。
ジャニス・ジョプリンがこよなく愛した酒。
生まれはニューオリンズ
バーボンにピーチ、オレンジ、バニラ、シナモン他、
各種の果物とエッセンスをブレンドしたリキュール。


アメリカでは頭文字を取って、
So Co(ソウコウ)という愛称で呼ばれているらしい。
すごく濃厚で甘いから、
ソーダをチェイサーにチビチビ
こんなシロモノをジャニスは
ボトルからグビグビ飲んでいたのだ。


ジャニスと言えばサザン・コンフォート、
サザン・コンフォートと言えばジャニス。
生前に彼女は、
「私がこんなに宣伝してやってるんだから、
製造元は私に広告費をくれたっていいんじゃない?」
と主張し、実際にいくばくかの金をせしめ、
それで毛皮のコートを買ったそうな。


ここまで読んで、飲んでみたくなったアナタ。
悪いことは言いません。
やめときな。
決してうまい酒じゃない。
For Janis Joplin Lovers Only.




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