大野雄二3+1@Daphne

今月2回目の大野LIVE。
パーソネルは。
ピアノ、大野雄二。
ベース、俵山昌之。
ドラムス、村田憲一郎。
パーカッション、横山達治
1回目は茅ヶ崎にて、メンバーもろとも
心中してもいい!とさえ思える凄演だった。
http://d.hatena.ne.jp/jazzydays/20061001


それが。
今夜は楽しくない。
いや、バンドのせいじゃなく。
彼らは、ふだんにもまして素晴らしかった。
大野氏が、うなり声を上げながら
演奏するなんて、ここ数年で初めて見たし。


じゃあ、何で燃えなかったのか。
理由は。
ひとえに私自身のコンディション。
おそらくは。
昨晩、ガソリンを燃焼しきったか。
あるいは。
ここ数週間のLIVE漬けの日々で、
感性が鈍化しちゃったか。
または。
常日頃から不満に感じている、
なかなか火がつかない聴衆への
イラ立ちが最高潮に達したか。


アンタら、どうして、
こんなスゴイ演奏を前にして、
ビクとも動かずにいられるのかね。
昨晩のSAXOPHOBIA@マルディグラで、
常連の男性が口にした言葉が頭の中でエコーする。
「ココが日本じゃなかったら、
きっと皆、踊り出してるよ!」

そう。どうして踊り出さないの?
どうして、かけ声が出ないの?
どうして、そんなにじっとしていられるの?


アタシは一体、
何のためにココにいるんだろう。


私は葬式の「泣き女」や
祝い事の「にぎやかし」役ではない。
私は店内の空気を盛り上げるためや、
ミュージシャンの気持ちを引き立てるために、
わざわざ自腹を切って、時間を割いて、
踊り騒いでいるワケではない。
私が「ノる」のは、
ミューズが演奏者に降りているのを
感じる時だけ。
本気じゃなけりゃ、
すぐにお見通しですからね。


とにかく。
ちょいとばかし、疲れたぜ。
LIVEを聴いて楽しくないなら、
寝床でCDを聴いてるほうが、
よっぽど金はかからんし、肝臓にもやさしい。


それでも。
来週も誰かしらの演奏を
聴きに出かけるよ。
たぶん。
それが私とミューズ(=弁財天)とをつなぐ
ミッションだろうから。