嗚呼、レーザーディスク

我が家にはレーザーディスク・プレイヤーがある。
確か、懐かしのバービーボーイズが
「コンパチ！」とCMやってたヤツ。
今も現役で、もっぱらCDプレイヤーとして活躍中。
しっかし。
レーザーディスク（LD）時代って、
ホントに、はかない短さだったな。
あっという間にDVDに市場を席巻され、
ソフトは激減、ハードは生産中止。
かつて一世を風靡したポケベルの末路と似てるよな。

私がLDプレイヤーを購入したキッカケは、
惜しくも一昨年、他界した指揮者、
カルロス・クライバーのLIVE光景を見たかったがゆえ。
生前は超がつくほど変人で鳴らした彼。
演奏回数は年間、数えるほどしかなく、
レパートリーも異常に少なかった。
しかし、その切れ味鋭い指揮は、
聴く者の心と体をコテンパンに圧倒した。

彼の指揮したウィーン・フィルとの
ニューイヤー・コンサートなんて、
映像ナシにCDで聴いても鳥肌モノだ。
あの馬鹿馬鹿しく、能天気で、ワンパターンな
ヨハン・シュトラウス（小室哲哉に通じるぜ！）を
あれほどシャープでスピーディーに料理してしまう
手腕には、ただただ脱帽するしかない。
まさしく天才中の天才。

彼が指揮台に立つと聞けば、
日本から熱心なクライバー信者が
大挙して海外まで「追っかけ」を敢行したという。
もちろん、そんな時間的・金銭的余裕など
持ち合わせない私。
せめて録画でもいいから、
クライバーの指揮姿に接したかったのだ。

彼の演奏会を収録したLDが廉価盤で、
まとめてリリースされた折。
手元にプレイヤーもないのに、
まずソフトを先に買ってしまったのである。
その際、入手したのは以下の３枚（現在はDVD）。

ニューイヤー・コンサート1992 [DVD]

ベートーヴェン：交響曲 第7番 イ長調 作品92 / 交響曲 第4番 変ロ長調 作品60 [DVD]

モーツァルト 交響曲 第36番 / ブラームス 交響曲 第2番 [DVD]

さて。
何で長々とLDの話をしたかと言うと。
昨日、モンタレー・ポップ・フェスティヴァルについて
書いたら、猛然と映像を
再見したくなっちゃったんである。
早速、DVDを検索してみたところ。
amazon 価格、何と12096円ナリ。

ザ・コンプリート・モンタレー・ポップ・フェスティバル 1967 [DVD]

ひょええ。た、高けぇ〜！
で。行ってみました、ヤフオク。
めでたく発見しました、LDを！
出品者の希望落札価格は1700円。
イマドキ、LDなんぞに入札する人はないと見え、
一発落札。
ほほほほほほほ。
商品到着が楽しみだなぁ。
それにしても。
ちょっとヤバイかもなぁ。
昨今の病的な懐古趣味。