人間、トシを重ねるとカドが取れて
「丸く」なっていくものらしいが。
この私に限っては当たっていない。
年月と共に、むしろ体や心のあちらこちらが、
どんどんカド張っていく。
トゲトゲしくなっていく。
荒々しくなっていく。
喜怒哀楽がジェットコースター並みに
上下し、回転し、爆発し、滑空する。
それでも。
昔の自分に比べたら、
今の自分は、はるかにOK。
いついつまでもパンク魂を忘れずに、
底意地の悪い魔女人生を全うしてみせますわ。おほほ。
さて。先日、一読してヘキエキさせられた
『昭和ジャズ喫茶伝説』(平岡正明、2005年、平凡社)。
(詳細はhttp://d.hatena.ne.jp/jazzydays/20060719)
- 作者: 平岡正明
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2005/10/01
- メディア: 単行本
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このたび、めでたく(?)続編が出たので、
性懲りもなく読んでみる。
題して『日本ジャズ者伝説』。
(にっぽん・ジャズもん・でんせつ、2006年、平凡社)
- 作者: 平岡正明
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2006/07/04
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相変わらず筋立てナシ、非論理的、観念的、
ツルツル滑りまくり、
ガアガアわめきたてる文体ではあるが。
前著に比較すると、かなり感傷的だ。
この男が「俺も老いた」なんぞと弱音を吐くとはね。
横浜・野毛を中心に、日本列島を縦断しつつ、
「昭和を生きた俺」をセンチメンタルに
振り返る自叙伝、といった趣。
そう。タイトルの『日本ジャズ者伝説』とは、
他ならぬ"平岡正明・昭和ダイアリー"なんである。
もちろん、実在のジャズメンやジャズ喫茶経営者など、
登場人物は多彩だが、中心はどこまでも「俺」。
もはや指摘するまでもない周知の事実だろうが、
平岡、酒が一滴も飲めないときている。
笑わせやがる。
稀代のアジテーターを自認しながら、
カミサンと息子がいたりする。
笑わせやがる。
革命を語る男が結婚なんぞするもんじゃねえ。
で、あるからして。
魔女を自認する不肖アタクシ、
一生、嫁には参りませんわよ。