追記。

平岡正明に論理や筋立てを求めちゃいけない、
彼の文章こそがジャズなのだから。
と言う向きもあるようだが。
それなら。
私は筒井康隆のほうが、はるかに好みだ。
まあ。あの人は天才すぎて狂人に近いけどよ。
さらに。
この私だって、うら若き頃は
「革命」「闘争」という言葉の響きに、
瞳をうるうるさせていたものよ。
後日。数年間とはいえ、民族派(早い話が右翼)の
一員として、街宣車に乗り込む日が来ようとは、
十代の私は、予想だにしていなかったが。


それと。
大野雄二を「永遠のマンネリ」とか「コマーシャリズム」と
軽く見る人間は、彼の実演に接してみよ。
ハッキリ言って、彼のCDの数々は、
全般におとなしすぎて退屈だ。
しかし。LIVEの凄絶さといったら。
私は初めて彼をナマで聴いた折、
背筋に戦慄が走った。
さすがは「野垂れ死に覚悟」で音楽やってるだけのことはある。
単なる「ルパン」の作曲家じゃないのよ。
命がけで演奏しているジャズピアニストなのよ。