クライマックスなブルース

クライマックス・ブルース・バンド。
Climax Blues Band(1968〜)。
全盛期は70年代半ば。
メンバーは生粋の英国人ばかりだが、
本国よりもアメリカでの人気が高かった。
日本では、ほとんど見向きもされず、
もちろん来日したこともない。
それでも、私には
忘れがたい、愛おしいバンド。


デビュー当時は、
クライマックス・シカゴ・ブルース・バンドと
名乗り、ゴリゴリのブルース・ナンバーを演奏していたが、
徐々にファンキー&ポップ路線へとギアチェンジ。
80年代に入ってからの彼らの音楽には、
もはやブルースの片鱗も見当たらず、
単なるAORと化してしまったのが惜しまれる。
現在はメンバーを大幅に入れ替えて、
細々と活動を続行している模様。


LP時代は、ほとんどのアルバムを持っていたけれど、
決してメジャーではなかった彼らのこと。
入手可能なCD化作品は、ごくわずか。
が、私の大好きな「Gold Plated」(1976)は、
今でも探せば見つかるはず。


Gold Plated (Reis)

Gold Plated (Reis)


アルバム6曲目の「Rollin' Home」は
私にとって永遠の名曲。
泣きのギター、泣きの歌声、泣きの歌詞。


Sometimes I feel like a monkey
And I've got to do my tricks
Sometimes I feel like a junkie
Crawling to get my fix
Sometimes there ain't no point
in holding back the tears
That's when those rollin' wheels are
Music to my ears


「自分がサルみたいな気がする
芸を見せなきゃと必死になってるような
ジャンキーみたいな気にもなる
這いずりながら、ヤクに手を伸ばすような
涙を隠すことに意味なんてない
そんな時、オレの耳には
タイヤの軋みが音楽に聴こえるのさ」


く〜っ。シビレるじゃねえか。
本日もアタクシ、無事にドライ・デー(酒抜き日)を
終えようとしておりますが。
家で一人で酔っ払うと、いつもこの曲を
口ずさんでる自分がいるのよ。