画像はテナーサックス奏者、
岡淳(おか・まこと)と
ドラマー、
江藤良人(えとう・よしひと)
2名による
コラボ・アルバム
「punch!」のジャケット。
どちらも私が
大好きな
プレイヤーである。
さて。
彼らの名前に
注目して欲しい。
これぞ正しい
日本人名のローマ字表記である。
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ひとしきり日本語ブームが盛り上がった。
そのせいかどうか知らんが、日本人の名前の
ローマ字表記に明らかな変化が見られるように
なってきたのは事実だ。
欧米式の「名→姓」の順序ではなく、
日本式本来の「姓→名」で表記するのである。
大リーガー・イチローを例に取るなら、
「Ichiro Suzuki」ではなく「Suzuki Ichiro」。
姓と名の区別を明確にするため、
姓を大文字、名を小文字で表記するケースも多い。
その場合は「SUZUKI Ichiro」となる。
考えてみれば、ごく当然ではないか。
たとえば。女優の浜木綿子(はま・ゆうこ)氏。
彼女の美しい名前は、姓と名の順序を
無視しては成り立たない。
これが「ユウコ・ハマ」だったら、どうよ。
浜木綿の花のイメージが全く思い浮かばず、意味不明じゃん。
それから、世界的なチェリスト、ヨーヨー・マ氏。
彼の名は漢字で表記すると「馬友友」である。
本来なら、マ・ヨーヨー氏と呼ぶべきところを、
いつの間にか、欧米式に順序が引っくり返った
呼び方が定着してしまった。
個人の名前は単なる記号ではない。
そこには、さまざまな意味や歴史がこめられているのに、
何故、今の今まで欧米追従のスタイルが
まかり通ってきたのだろう。
もちろん、私の名刺のローマ字表記は
姓→名の順でございますよ。昔っから。