姓→名!

jazzydays2006-06-02

画像はテナーサックス奏者、
岡淳(おか・まこと)と
ドラマー、
江藤良人(えとう・よしひと)
2名による
コラボ・アルバム
「punch!」のジャケット。
どちらも私が
大好きな
プレイヤーである。
さて。
彼らの名前に
注目して欲しい。
これぞ正しい
日本人名のローマ字表記である。


ここ数年来、大野晋『日本語練習帳』(岩波書店

日本語練習帳 (岩波新書)

日本語練習帳 (岩波新書)

斎藤孝『声に出して読みたい日本語』(草思社
声に出して読みたい日本語

声に出して読みたい日本語

『常識として知っておきたい日本語』(柴田武幻冬舎
常識として知っておきたい日本語 (幻冬舎文庫)

常識として知っておきたい日本語 (幻冬舎文庫)

などに代表される、いわゆる"日本語本"の大ヒットにより、
ひとしきり日本語ブームが盛り上がった。


そのせいかどうか知らんが、日本人の名前の
ローマ字表記に明らかな変化が見られるように
なってきたのは事実だ。
欧米式の「名→姓」の順序ではなく、
日本式本来の「姓→名」で表記するのである。
大リーガー・イチローを例に取るなら、
Ichiro Suzuki」ではなく「Suzuki Ichiro」。
姓と名の区別を明確にするため、
姓を大文字、名を小文字で表記するケースも多い。
その場合は「SUZUKI Ichiro」となる。


考えてみれば、ごく当然ではないか。
たとえば。女優の浜木綿子(はま・ゆうこ)氏。
彼女の美しい名前は、姓と名の順序を
無視しては成り立たない。
これが「ユウコ・ハマ」だったら、どうよ。
浜木綿の花のイメージが全く思い浮かばず、意味不明じゃん。


それから、世界的なチェリストヨーヨー・マ氏。
彼の名は漢字で表記すると「馬友友」である。
本来なら、マ・ヨーヨー氏と呼ぶべきところを、
いつの間にか、欧米式に順序が引っくり返った
呼び方が定着してしまった。


個人の名前は単なる記号ではない。
そこには、さまざまな意味や歴史がこめられているのに、
何故、今の今まで欧米追従のスタイルが
まかり通ってきたのだろう。
もちろん、私の名刺のローマ字表記は
姓→名の順でございますよ。昔っから。




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