鶴太郎「夜桜」展

jazzydays2006-04-14

京急百貨店にて、
片岡鶴太郎展「夜桜」鑑賞。
やれ「シロウト画伯」だの、
「えせアーティスト」だのと
彼を揶揄する向きもあるようだが、
私は素直にこの人の絵が好きである。
美術館は好きでも
展覧会は嫌いな私だが
http://d.hatena.ne.jp/jazzydays/20050712)、
彼の作品ならば、すすんで見に行く。
会場で我知らず、はらはらと
涙がこぼれたことも。
一歩間違えば、あの
胡散臭さプンプンの
相田みつを路線になりかねない
危うさを孕みつつも、
彼の絵には、どこかしら
「すっく」とした清涼感がある。


今回は子犬、子猫など、
彼にしては珍しい題材の作品が何点か。
しかし、やはり鶴太郎の真骨頂は
魚、果物、花々だろう。
中に「マヤの婦人」と題された、
二人の女性を描いたものがあった。
彼が南米を旅した折に生まれた作品。
一昨年の暮れ。
私は入院中のベッドで、その制作過程を
扱ったTV番組を見ていた。
「鶴太郎は人間を描くより断然、静物だよなぁ」
などと、つぶやきながら。


それでも。
こうして自らの足で歩き、
あの日、ブラウン管越しに眺めていた絵を
この目で見ると、あらためて感慨がわいてくる。
今日は久しぶりにあちこち歩き回って
少々くたびれたけれど、
昨日よりは確実に元気。
明日は今日より一段と元気になってるぜ。




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