ジャッキー・マクリーンも死んだけど、
アイ高野も死んだ。死因は急性心不全。
享年55歳。まだそんなに若かったのか。
GS世代は、もっともっと年がいっている印象があったが。
ゴールデン・カップス時代の盟友、デイブ平尾が
「彼が血を吐きながら酒を飲んでいるのを2回見た。」と
語っていたらしい。
喪主は御母堂なので、女房はいなかったんだな。
しかも御母堂の苗字は野中。
アイ高野の本名は高野元成。
このへんからも、家庭の事情が
チラリと垣間見える。
別に私は彼の大ファンというわけではない。
GSなら、彼が所属していた
カーナビーツもよかったが、
断然、オックスだね。
いや、ジャガーズだね。
ブルーコメッツも最高だね。
ワイルドワンズやヴィレッジシンガーズは
爽やか系すぎて、不良な味が足りないね。
タイガースやテンプターズの存在感は
突出しすぎていて、
何事も「判官びいき」な私には、
ちょっと距離感がある。
昭和40年代、一世を風靡した日本のGS。
ロックでもない、歌謡曲でもない、
ましてや後年のニュー・ミュージックやJ-POPとは全く別モノ。
ただただ「グループ・サウンズ」と
呼ぶよりほかにない、異質(=異形)の音楽。
アイさんよ。
天国では何を歌うつもりだい。
やっぱりドラムスティックは握りしめたまんまかな。
合掌。