ジャズ酒場!

東京と神奈川のハザマ。
JRO駅と私鉄O駅の中間にその店"S"はある。
ジャズクラブと呼ぶには、あまりに庶民的。
ライブハウスと呼ぶには、あまりにキャパが小さく"居酒屋"的。
何よりも、その店自身が己のキャラをわきまえている。
店名の肩書きはズバリ"ジャズ酒場"。


しかし、家族経営の小さな店だからといって、あなどってはいけない。
月に2回は中堅、大物入り乱れての凄まじい
イケイケLIVE光景を目の当たりにすることができるのだ。
このジャズ酒場"S"をたった一言で形容しろ、と言われたら。
FUNKY!!!

これ以外に思いつく言葉が見当たらない。
"S"で一度でもジャズのLIVEを聴いたことがあるアナタ、
または自身で演奏したことがあるアナタなら、
すでにおわかりでしょう。
あの店には「この世ならざる」魔力が存在するのだ!
ミュージシャンと聴衆とのレスポンスが
あれほど熱く、あれほどクレイジーな店を私は他に知らない。
真冬だろうと亜熱帯。
真夏は演る側も聴く側も汗だく。
春も秋も似たようなもん。
仲間うちでは「ヤバイ店」という符牒で通じる、
存在自体が"ヤク"のごとき店なのである。


昨晩は、その"S"にて、私の大好きなクインテット
"What's Up?"を聴いた。
予想通り、いや予想をはるかにはるかに上回る
ものすんごいLIVEが展開された。
1st set から、いきなりブッチ切り。
「今日は大晦日のオールナイトライブですか?」と思わず
訊ねたくなるほどのエンジン全開ぶり。
書いてるだけで、熱くなるぜ。
ぜーぜー。


この"What's Up?"というバンドを率いるのは、
ベーシスト増原巖(ますはら・いわお)。
優れたコンポーザーでもある。
そして、私にとって日本一のベーシストである!
彼の書くオリジナル曲はどれも絶品揃い。
すでにインディーズレーベルからアルバムを1枚発表しているが、
近々メジャーデビューも決定した。
実にめでたい。
数年来、彼らの音楽に魅入られてきた私としては、
我がことのようにうれしい。


ところで。上記のヤバイ店"S"。
行ったことがない人はガゼン、興味がわいてきたでしょ。
でも、私は意地悪女だから、名前も場所も教えない。
行きたかったら、テメエの力で見つけ出してみな。




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