癒しのスパ地下BEER

冷蔵庫のチルドルームがスムーズに出し入れできない。
見れば、奥に佃煮の容器が転がり落ちている。
それを取り除いたはいいが、今度はルーム自体が
ビクとも動かなくなった。


押したり引いたり。
押したり引いたり。
押したり引いたり。
ガタピシガタピシガタピシガタピシ


そうこうしているうちに、
心臓がバクバクしだし、コメカミが脈々打ち出し、
頚動脈までそれに同調し始める。
ちっくしょー。
またヤツが来やがった。

急いで頓服錠剤をガリガリ噛み砕く。
何故この程度のことで、と自分で自分が情けなくなる。


こんな日の終わりには、
あのスパ地下"O"で生ビールだよな。
店のチーフ、S木D輔さんの接客姿勢は、
まことにもってプロ中のプロ。
彼の明るくハキハキした
「いらっしゃいませ!」
「ありがとうございましたっ!」
を聞くためだけに、出かける価値があると
言っても過言ではないほど。
(地味ィ〜なルックスがまたそそる!)


しっかし、店を後にする客のほとんどが無言!
私は必ず「ごちそうさま!」と彼に声をかけてから帰る。
気持ちよいオーラの交換。快感。うふふふふふ。
あ〜んな素敵な接客に無言でいられる輩の神経がわからん。


そう言や、病院で名前を呼ばれても
「はい」と返事しないヤツ多いよな。
若いもんに限らず。年配者でも。
許せん。
オメエは一体、何様のつもりだよ。
学校で「名前を呼ばれたら元気よくハイ!」と
答えなさい、と習わなかったのかよ。
ちょっと表に出ろ。
"焼き"入れてやっから。


それはともかく、今夜のビールもうまかった。
大ジョッキ800円ナリを、
じっくりじっくり時間をかけて味わった。
本も新聞も読まない。店内のTVではニュースが
流れているけれど、それも見ない。
ただただ、ぼんやり過ごす至福のひととき。


パワー不足を自覚したら、また行こう。
スパ地下でそんな気持ちにさせてくれる店、
そうそうなかろう。場所?
ふっふっふ。教えない。私だけのヒ・ミ・ツ。



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