『植田正治:写真の作法』展

植田正治写真集:吹き抜ける風

植田正治写真集:吹き抜ける風

昨日は大好きな写真家、植田正治(うえだ・しょうじ)
の作品展を見るべく、数年ぶりに
恵比寿の東京都写真美術館へ。


初めて植田を知ったのは1993年の夏。
JR駅構内に貼られていた『植田正治の写真』展を
告知するポスターに、ひどく心ひかれ、
東京ステーションギャラリーへと
足を運んだのが初遭遇だった。
もう13年も前になるのか。

彼の作風は、全く写実的でない。
人間たちをオブジェのように配置し、絵画的に撮る。
齢80を超えて発表された『砂丘モード』シリーズの
衝撃的なまでの斬新さ!


福山雅治が熱心な植田信者だとかで、
最近、にわか植田ファンが増えているのは、
うれしいような、くやしいような。
ひそかにポケットで温めていた宝物が
急にスポットライトを浴びちゃったみたいな淋しさ。


展覧会鑑賞後は、せっかく恵比寿に
来たんだから当然ビールなのである。
サッポロ直営ビアホールにてギネス樽生1パイント。うめー。
料理も良心的価格でバラエティに富んでいる。
「お一人様用ハーフ・ポーション」が
用意されているのもうれしい。


それから南青山のBody and Soul に移動し、
この2年ほど聴き続けている
松島啓之(まつしま・けいじ)クインテットのLIVE。

ハッピー・タイムス

ハッピー・タイムス

いつ聴いても裏切られない、くろうと集団。
彼らはステージに上がると黙々と演奏し、
休憩時間になると、静かにステージから去っていく。
余計なサービスや媚は一切なし。
あるのは上質なジャズのみ。
それが心地よい。
酒がますますうまくなる音楽。