楷書体バップ

jazzydays2018-05-08

ジャンルを問わず、
一切の音楽を
受けつけなくなって
久しかったのだが、
少しずつ少しずつ
人生に音が甦りつつある。
やたらめったら
惑溺飽食したところで、
お腹はいっぱいにならない。
どころか。
かえって飢餓感はつのる。
おいしいモノは
ほんのちょっぴりでいい。
何十年も迷走暴走の末、
今さらながら気づく。
根っこさえ
しっかりしてりゃ、
おのずと葉っぱは
元気を取り戻す。


50年代後半から
60年代前半にかけての
ハードバップ
60年代中期の
ブリティッシュ・ロック。
余計な装飾&贅肉とは無縁の
シンプルかつタイトな音、
言うなれば
ストイックな楷書体が
不肖キツネにとっての原点。


ブルーノート
イミディエイトの
ベタな名盤が持つ
凄味にあらためて
深く感じ入る。
まだ本格的に
クラシックに復帰する
エネルギーはないが、
そのうちいずれ。


サントリーホールはじめ
主だったハコには
たぶん数百回は行ったし、
関内周辺の
ジャズクラブには
それこそ年間百回単位で
通いつめていた。
今でも音楽は録音より
一期一会の生演奏が命、
という信念は変わらないが、
もはや残り時間が
少なくなってきました。
今後は真にハズせないモノ限定で
大事に大事に味わおう。


不肖キツネが
ナマ音から
遠ざかっている間に
多くの店が営業を終了し、
少なくないミュージシャンが
表舞台から去りました。
手前味噌かもしれんが、
我ながら関東近郊における
ジャズ・シーンには
貢献尽力していたと思う。
でもね。
こちとら
ボランティアじゃないんだよ。
盛り上げ屋でも
旗降り役でもないんだよ。
だから。
結果的に。
お互いに。
これが最善だった。
さらば。
機会があればまた会おう。
おそらくは来世で。