金縛り対策

jazzydays2016-03-05

うぃ~ん。
うぃ~ん。
うぃ~ん。
側頭部がミシミシ脈打つ。
金縛りの前触れだ。
眠くてたまらないが、
放っておけば
そのうち全身が固まる。
声も出なくなる。
誰かが寝床の周辺を駆け回る。
掛け布団が宙に浮く。
ウソじゃねーよ。
マジ。
そんな不肖キツネにとって、
盟友ソラ君こと
精神安定剤Solanaxは
なくてはならぬ救世主であるが、
服用後に頭がボケボケに
なっちまうのが難点じゃ。


根本からの対処はあるまいか。
というワケで。
久しぶりに
ヒプノセラピストである
友人スミカのもとへ。
カウンセリングという名の
炸裂トークの後、
条件付けセラピーに
導入してもらう。
気づかぬフリをしてきた
根深い飢餓感。
忘れ去っていた己の価値。
ちょいとばかし思い出したぜ。


要は。
これ以上の我慢は不要かつ危険。
自己弁護めくが、
ワシ病人なんざんすよ。
公が認めるところの。
周囲が変わらなければ
金縛りは永遠に続く。
これは宣戦布告だす。
生き延びるための。


スミカのもとを辞して
向かうは生パスタの
うまいイタリアン。
ココも久々だあな。
注文したのはいつもと同じ、
前菜盛り合わせと
ウニのクリームスパゲッティ。
いずれも繊細かつ濃厚。
隣席に騒々しい家族連れが
いたのがタマにキズであったが、
ナニ、どーってことねーよ。
動物は大好きでも、
人間のガキンチョ(特に赤ん坊)が
何より嫌いな冷血ギツネ、
目と耳にフタをするテクぐらい、
身につけておりまっさ。