あくまで悪魔

jazzydays2015-05-22

ひと頃(VHS時代)は
年に百本以上も
映画を見てたもんだが。
すっかり御無沙汰。
そんな中。
ひっさしぶりに
DVDを借りて映画を見た。
我が町はスーパーこそ
駅前に4軒も乱立しているものの、
徒歩圏内に図書館もTSUTAYAもない
文化的不毛地帯である。
わっざわざ事前に
在庫の有無を調べた上、
電車に乗って借りに行った
その作品は。
悪魔に魂を売った(と言われる)
鬼才パガニーニの伝記映画でござる。
http://paganini-movie.com/
死後、教会墓地に埋葬を
拒否されたという彼。
そう言や。
Paganiniという綴りには
異教徒を意味するpaganが
含まれてるよな。
たまたまだろうけど。


パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト(通常盤DVD)

パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト(通常盤DVD)


主演のデイヴィッド・ギャレットは
本人が現役のヴァイオリニストだけあって
演奏シーンは鬼気迫る
緊張感と迫力に満ちている。
ドイツ系らしく、
どことなく風貌は
往年のヘルムート・バーガー
想起させる。
と思っていたら。
そのヘルムート、
すっかり年を取って
ルックス激変しつつも、
この映画に端役(バーガーシュ卿)
で出演しておるんですな。



今も昔も。
ジャンルを問わず。
先端的な音楽はひとえにパンクである。
パンクでクラシックな
ヴァイオリニストと言えば、
ナイジェル・ケネディがあげられよう。
彼の来日公演は2回経験したが、
ちょうどこの映画の中で
パガニーニが演奏会場に登場するのと
ソックリの仕掛けがあったよなあ。
ケネディはクラシックを基盤にしながらも
リサイタルやコンサートを
ロック用語で言う「ギグ」で表現する。
その彼も50代後半。
時は流れる。
嗚呼。



今日は見知らぬババアに
駅前のベンチで
いきなり罵声を浴びせられた。
いわく。
口紅の色が気に入らん、と。
はぁあぁあぁあああ?
もっちろんガンガン言い返したが、
あんな年寄りには絶対に
なりたくないもんである。
愛されてないと
人はヘイトに走るのよね。
ロケンローじゃないぜ全く。
まっ。
明日にはまた馬齢ならぬ狐齢を
重ねる不肖キツネ、
誕生日前の修行=仕切り直しと
思うことにいたしやす。



話を戻すが、
音楽っつぅのは
悪魔に魂を売り渡してはじめて
成り立つもの、
と言っても過言ではないほどに
ヤバイもんなんざんすよな。
あくまで悪魔の所業。
つまりは。
デモーニッシュ。
そのあたりに関しての考察は
過去日記をば。
http://d.hatena.ne.jp/jazzydays/20081118