巫女ミーム

jazzydays2012-08-24

北一輝がその生涯で
最も信頼を寄せた腹心、
西田税(にしだ・みつぎ)。
75年前の8月、
師とも父とも仰ぐ北と
一緒に処刑された彼は
病を得て退役するまで
陸軍少尉であった。
現役時代の西田24歳の折に
書かれたミニ自伝をひもとくと
こんな記述がある。


≪休日には必ず宮城(皇居)、
 靖国神社に参拝した。
 しかして後、或いは
 青山に大将乃木を弔うた。
 松陰神社に維新の志士を弔うた。
 牛込に山鹿素行先生の墓を訪うた。
 小塚原に維新烈士の遺跡を尋ねた。
 小塚原に橋本左内先生の遺跡見当らざるに、
 寺内最も整容を示せる一墓石を
 それならんと脱帽しつつ近づき、
 鼠小僧次郎吉の墓なるに吃驚相顧みて
 苦笑禁じ得ざりしが如きこともあった。≫


見よ。
この足跡を。
やはり西田もまた
インディー巫女だったのだ。
この自伝をしたためて十余年の後、
自分を慕う磯部浅一
自分と共に処刑され、
よもや小塚原に葬られようとは
当時の西田自身、知る由もなかったであろう。
それでも。
北〜西田〜磯部〜三島に
連綿と続いたミーム
受け継がれておりますぞ。
脈々と。
間違えようもなく。
ほれココに。
不肖キツネの血管に。



≪歴史的偉業とは、
 常に当人の無自覚によって達成される。
 そして常にその時代が持つ
 「時代意識」の無理解に
 直面せざるを得ないのだ。
 その真価は後世の人類によってしか
 理解されない。
 ...............
 あらゆる「反」がつく行動も、
 それが日常性を帯びれば
 一つの伝統に化けるのだ。≫
   by 濱田政彦


≪もうすべては終りだ。
 国家社会主義ナチス)は死んだ。
 もう決して立ちあがることはないだろう!
 あるいは百年後に同じような思想が
 信仰の力とともに興り、
 世界中に広がるかもしれない。
 ドイツは実際にはわたしが
 国民のために定めた使命を遂行する
 準備もできていなかったし、
 それに必要な力も持っていなかったのだ。
 わたしはいまや運命の命ずるところに
 従わねばならない。
 船長もまたこの船と運命をともにする。≫
        by 最期を覚悟したアドルフ・ヒトラー


うぬ。
これなるインディー巫女もまた、
野良の方舟の船頭として
漕ぎに漕いでおるのだが。
ふと船内を見やれば。
乗客・信者・水先案内・船頭、
ぜーんぶ合わせて己ただ一匹。
なーるほど。
それゆえ。
ワシは14歳にして
すでにランボーであったのけ。
気づくのが遅すぎたわな。
不世出のパンク詩人については
まだまだ書きたいのだが、
今日のところはこれまで。
画像は店頭に並び始めた秋の味覚。


告知が遅れましたが
今夕(25日18:30〜)は
恒例カフェ講座でございます。
今回よりテーマは「ぐるなび12星座」。
当日単発参加歓迎。
店に電話してね。
http://tinyurl.com/78hmtyq
毎月第2第4土曜日開催。
以降の内容は
「ラブ&エロス12星座」
「ヘルス&メディカル12星座」
「ファッション&ビューティー12星座」
「ラーニング&ワーキング12星座」
「ホビー&スポーツ12星座」
「12星座ロールプレイング」
等々を予定しています。
勉強はしたくないけど飲みたい、
って人は講座後の「ゆる飲み」参加のみも可。
20時までに現地においで下され。