ムーディなブルース

jazzydays2011-12-18

ムーディって
英語の意味は
気まぐれ、
気分屋、
お天気屋 etc.
あんまりイイ意味
じゃないのね。
それは置いといて。
UKロックでも古参中の古参バンド、
ムーディ・ブルース。
メンバーは60代後半〜70代、
いまだ堂々現役活動中。
来年はあの名曲
「サテンの夜」より45年(!)を
記念して全米ツアーが企画されている。
すすすすすす素晴らしい。


Days of Future Passed (Reis)

Days of Future Passed (Reis)


もう一つ素晴らしいのは。
オフィシャルサイトを
見てもらえばわかるんだけど。
http://www.moodybluestoday.com/index.cfm
年の重ね方が美しいんだわ。
老残兵ロッカー(特に米国系)にありがち、
「アンタ誰?」的な
犯罪的肥満に陥ってない。
そりゃあ。
確かに年齢相応の老け方はしてる。
でも品があるのよね。


再び音楽を聴けるかどうか?
リハビリ中の古ギツネにとって
YouTubeは実にありがたい
サプリメントである。
ここ数週間。
かつて愛聴した曲たちの
落ち穂拾いをしているのだが。
その中で。
特に心に響いたのが
ムーディ・ブルースと
ユーライア・ヒープ
どっちもUK勢。


後者は英国を代表する作家
ディケンズの名作
「David Copperfield」の
登場人物から取った
バンド名なのはもちろん、
そのハードでタイトで
ウェットな音作りが
いっかにもイギリス。
こちらも幾多の
メンバーチェンジを経つつ現役。


Look At Yourself

Look At Yourself


Demons & Wizards

Demons & Wizards


2つのバンドに共通しているのは。
UKロック史上に輝く
歴史的貢献者でありながらも
あまり高く評価されて
こなかった点である。
そうそう。
言い忘れたが、
60年代〜70年代の
UKロック・ヴォーカリスト連中の
歌のうまさと言ったらハンパない。
(正直、ムーディのジャスティンは
 そうでもないけど。)
フレディー・マーキュリーは
なるほど個性ある歌い手だっただろう。
が。
いわゆる「声楽的」なうまさ、
という形容は当てはまらない。
ユーライア・ヒープ初代、
故デイヴィッド・バイロン
叙情的でメランコリックな声質、
発音の美しさといったら!
心底惚れ惚れするわ。
名曲「安息の日々」。↓
http://www.youtube.com/watch?v=DKxZY0DIxIk
御存じ「対自核」。↓
http://www.youtube.com/watch?v=SPIK9wUXogo


とにもかくにも。
我が魂はUK文化によって
多大なる影響を受けている。
米西海岸系ちんたらロックなんぞ
おめでたくって聴いてられっかよ。
あんなもんロックじゃねえ!(断言)
13歳でマザーグース
ハマったのを皮切りに、
モッズ、パンクをはじめとする
ブリティッシュ・ロックの数々、
アーサー王伝説
ブロンテ姉妹、
シェイクスピア
ディケンズ
そして熱愛する画家
ジョン・マーティン。
あの国の文化は
いつも私の身近にあった。
てなワケで。
来月逃亡予定。
http://www.tate.org.uk/britain/exhibitions/johnmartin/default.shtm


ああ、そうそう。
もう1つ書き忘れてた。
ドクロ・モチーフのファッション、
あれ不吉です。
死をイメージさせる服や小物を
身につけるのは霊的見地から言って
断じて好ましくない。
メメント・モリ」の前提が
あるならともかく。
自ら死を招くなんて
浅はかもイイとこだぜ。