シケモク王子

jazzydays2010-07-18

着る機会がなくなって
久しい服を大量整理。
家のあちこちに
段ボールやポリ袋が
てんこ盛り。
ヤフオク
リサイクル店に
出品するには
あまりにゴミすぎる
悲しき山・山・山。
てろてろ・ひらひら・ハデハデな
ポリエステル生地は
雑巾にもなりゃしねえ。


先週某日は
双子座同盟@さくら飲み。
さっすが居酒屋界のサイゼ。
安い・うまい・早い!





翌某日は
書店時代の同僚とMM地区へ。
桜木町駅コレットマーレ
レストラン街で
ぐるぐるぐるぐる
悩んだが大した店がない!
で。
結局。
長居できて料理豊富な
店へ移動しやした。
場所?
名前?
教えない。
ヒント=ランドマークで
温かい料理からデザートまで
網羅するサラダバーと言えば...。




右上の画像は
泣く子も笑うヨシケン様の著書。
著者名のローマ字に
留意されたい。
苗字→名前の順。
これぞ正しい
日本人名の表記例じゃ。
吉田茂の長男にして
麻生太郎の伯父。
ってな氏素性よりも何よりも。
つづら折りのごとく
うねうねと連なる独特な
文体による絶妙・軽妙なエッセイは極上。
中でも酒&食いモノ系。


酒肴酒 (光文社文庫)

酒肴酒 (光文社文庫)


新編 酒に呑まれた頭 (ちくま文庫)

新編 酒に呑まれた頭 (ちくま文庫)


私の食物誌 (中公文庫)

私の食物誌 (中公文庫)


ヨシケン様は
幼少時より巴里・倫敦に住み、
操る英語は
そんじょそこらの
英国人が逃げ出すほど
流麗だったという。
かといって。
舶来マンセーな阿呆文化人とは
断固一線を画しておられた。
いわく。


「英語の、英国的という言葉は、
 少しも神秘的な意味を伴わない。
 英国の煙草は英国的なのである。
 それと同じように日本的という
 言葉を使えばいいので、
 その必要を認めず、
 認めても遠慮するのは、
 日本人に生れたこと自体を
 恥しく思うという、
 お芽出たい考え方に
 取り憑かれているからである。」


美しいなあこの気概。
彼は宰相の息子でありながら
ケンブリッジ中退・帰国後は
ボロをまとい、
シケモクを拾いにいそしむ
極貧生活を味わった。
父の方針によるものである。
やっぱ吉田茂ってスゲー。