毒吐く独白夏至ケジメ

jazzydays2009-06-21

夏至
古来より。
天の神秘に
人間が畏怖の念を抱いた日だよ。
下界においては。
父の日とやら。
後者は全く身近でない。
理由は。
過去の日記を見てくれ。


繰り返すまでもなく。
私はガキの頃から心底、
人間のガキを忌み嫌っているが。
深層的な理由は。
それらが我が身より
大切な存在になるであろう、と
想像がつくがゆえ。


過去に
2回 犬を飼い、
2回とも看取った。
自分の子供となると、
もっともっともっと
可愛くて、
己の命を犠牲にしても
かまわんぐらいの
存在になっちまうんだと?
とんでもねえよ。
迷惑千万。


初代愛犬はオスで
気性が荒かったが、
幼少の折は。
晩飯のあとに
「おいで」と言うと
膝に飛び乗って来て、
私の脇の下に頭を突っ込み、
長いこと
じーっとしていた。


その時に
沸き上がってくる
せつないような、
悲しいような、
何とも言えない
温かい感情。
人間と犬。
同じ哺乳類として
確かにわかり合える。
あれを「母性」と
呼びたくば
呼べばよかろう。


二代目は
少々気弱なメス。
私が大病後、
退院するのを
待っていたかのように
14歳で逝った。
入院前に
「おねえちゃんが
 いない間に逝くんじゃないよ」
と言い聞かせてたのを
ちゃんと守ったのだと思う。


いまわの際。
抱っこしてるうちに
だんだんと
体温が下がってきて
息が深ーく、
長ーくなり、
ついには
瞳がガラス玉のように
開き切った。
まさに。
「息を引き取る」
ってこういうことなんだ、
と教えてくれた。



とにかく、だ。
たとえ自分が死んでも
守りたいイキモノなんぞが
この世に出てきちまったら、
絶対に捨て置けぬ。
虐待?
ネグレクト?
ありえん。
どこまでもソヤツを監視し、
保護することに
全力を尽くしまくるだろう。
そして。
そんなkeikoは
もはやkeikoではない。


という信念から。
めでたく。
母性を抹殺することに
成功した
この人生でござんす。
パチパチパチ。