puzzzzzzzzzled！

ゲームや
ギャンブルの類には
ほとんど
そそられぬ。
古くは。
すごろく、
かるた、
トランプ、
インベーダー、
ファミコン。

パチンコ、
競馬、
競輪、
競艇。
パズル、
クロスワード、
しりとり、
なぞなぞ、
クイズ番組。
どれもウザイ。
イラつくだけ。

それでも。
はるか昔。
１枚のピザ（直径30cm弱)を
かたどった
ジグソーパズルを
完成させようと
躍起になったことが
あったっけよ。
よっぽどヒマだったのね。
当時は異国の地に
長逗留していたので
孤独だったのやもしれぬ。

ピザがいよいよ
完成間近となったある日。
どこをどう探しても
最後の一片だけが
見つからない。
ようやくココまで
たどりついたってのに。

しょーがなく。
一片だけ欠けた
ピザの写真を記念撮影し、
「せーの！」
と声を出して
パズルをバラバラに解体した。
その後？
忘れた。

≪母さん、
　僕のあのパズル、どうしたんでせうね？
　ええ、夏、サンディエゴで
　なくしたあのピザのパズルですよ。
　母さん、あれは好きなパズルでしたよ、
　僕はあのときずいぶんくやしかった、
　だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。≫
http://goukou.com/blog/archives/001351.html

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今。
目の前にパズルの一片がある。
ずいぶんと長いこと
その価値に
気づかずにいたソレが。
用意された
空きスペースに
まさに収まろうとしている。
めでたき大団円間際。

なのに。
おそろしいのだ。
ソイツが
ペチッ！と音を立てて
あるべき場所に
陣取るであろう瞬間が。

それゆえ。
せっかく寄り集まった
完成間近のパズルを、
うるわしき断片の集合体を、
今ここで
バラバラにしたい！
という欲求にとらわれる。
壊せば後悔するに
決まってるのに。